海外ジャーナルクラブ
1年前
Rustiaらは、 ロボット支援下仙骨膣固定術を受ける骨盤臓器脱の女性患者を対象に、 術中の気腹圧を低下させることが術後疼痛とオピオイド使用量の減少につながるかどうかを単盲検無作為化試験で検討。 その結果、 気腹圧の低下 (12mmHg) は、 標準圧 (15mmHg) と比較して、 術後疼痛およびオピオイドの使用を安全に減少させた。 本研究はObstet Gynecol誌において発表された。
a single-surgeon, single-site design、 single-blindedの研究ですが、 介入/結果のimpactの方がはるかに強く採用されていると思います。
骨盤臓器脱を有する女性
患者は以下の群のいずれかでロボット支援下仙骨膣固定術を受けた。
術後24時間以内の視覚的アナログスケール (VAS) による疼痛評価
外来フォローアップ時のVASによる疼痛評価、 入院および外来でのオピオイド使用、 手術時間、 推定出血量など
実験群の参加者は術後1日目の痛みが少なく、 VAS中央値は17.0mm (四分位範囲26.0) であったのに対し、 標準群では29.0mm (四分位範囲32.0、 P=0.007) であった。
多変量解析では、 気腹圧の低さおよび年齢の上昇が術後VASスコアと負の相関を示した。
ロボット支援下仙骨結腸切除術における気腹圧の低下 (12mmHg) は、 標準圧 (15mmHg) と比較して、 術後疼痛およびオピオイドの使用を安全に減少させた。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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