海外ジャーナルクラブ
12ヶ月前
Xuらは、 切除不能な局所進行または転移性の胃または胃食道接合部癌の1次治療における患者を対象に、 遺伝子組換えヒトIgG4モノクローナル抗体sintilimabと化学療法の併用療法の有効性および安全性を二重盲検プラセボ対照第Ⅲ相無作為化比較試験ORIENT-16で検討した。 その結果、 sintilimabと化学療法の併用はプラセボ群と比較し、 全生存期間 (OS) を有意に改善した。 本研究はJAMA誌において発表された。
中国から世界へという研究の1つです。 人種の壁を越えて一般化できるかどうかが気になる所です。
胃および胃食道接合部癌は、 世界中で年間100万人以上に発症しているが、 有効な治療法はほとんどない。 PD-1に結合する遺伝子組換えヒトIgG4モノクローナル抗体であるsintilimabと化学療法の併用が治療において有望であることが示唆されている。
切除不能な局所進行または転移性の胃または胃食道接合部腺癌で未治療の患者 : 650例
患者を以下の群に1 : 1の割合で無作為に割り付け。
両群ともにXELOX(CapeOX)レジメン (カペシタビンおよびオキサリプラチン) を3週間ごとに最大6サイクル併用した。
OS
無作為化された全患者において、 sintilimab群はプラセボ群と比較してOSを改善した。
OS中央値
層別化HR : 0.77 (95%CI 0.63-0.94、 p=0.009)
CPSが5以上の患者においても、 sintilimab群はプラセボ群と比較してOSを改善した。
OS中央値
HR 0.66 (95%CI 0.50-0.86、p=0.002)
最も多く見られたGrade3以上の治療関連有害事象
血小板数の減少
好中球数の減少
貧血
切除不能な局所進行性または転移性の胃および胃食道接合部腺癌の1次療法における患者において、 sintilimabと化学療法の併用はプラセボ群と比較して、 全患者およびCPSが5以上の患者のOSを有意に改善した。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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