【NEJM】アルコール性肝炎のレビュー (Alcohol Associated Hepatitis)
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1年前

【NEJM】アルコール性肝炎のレビュー (Alcohol Associated Hepatitis)

【NEJM】アルコール性肝炎のレビュー (Alcohol Associated Hepatitis)
スペインの主要な公的医療機関の1つであるHospital Clínic de BarcelonaのBatallerらが、 アルコール性肝疾患の疫学、 病態生理、 治療のエビデンスについてレビューした。 本概説は、 NEJM誌において発表された。

📘原著論文

Alcohol-Associated Hepatitis. N Engl J Med. 2022 Dec 29;387(26):2436-2448. PMID: 36577100.

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

ポイントは以下の6点です。 アルコール性肝炎の治療について、 本邦における複数診療科の連携にはまだまだ課題があるように思います。

  1. アルコール性肝炎は、 合併症発生率が高く、 3ヶ月後の推定死亡率は20~50%である。
  2. アルコール使用障害のある患者の35%は何らかの形のアルコール性肝疾患を発症する。
  3. グルココルチコイド(PSL 40mg/日) は、 MELD>20で短期死亡率を低下させる。
  4. N-アセチルシステインの併用も、 短期生存率の改善に有望であることが示されている。
  5. ステロイド不応患者には、 早期肝移植を考慮する必要があるが、 心理社会的要因、 選択バイアスなどしばしば障壁がある。
  6. 禁酒が必要で、 離脱症状や併存する精神疾患の治療のため専門医への紹介を要する。
こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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