HOKUTO編集部
1年前
未治療の転移性乳癌において、 ベバシズマブ+パクリタキセル (PTX) 投与の効果を、 PTX単剤投与を対照に検証した第Ⅲ相無作為化比較試験の結果より、 無増悪生存期間 (PFS) に対する有効性が示された。
▼解析結果
未治療の転移性乳癌患者
722例を以下の2群に1:1で割り付けた。
全患者共通で、 PTX 90mg/m²をday1、 8、 15に投与
主要評価項目:PFS
副次評価項目:奏効率 (ORR)、 安全性、 全生存期間 (OS)、Quality of Life (QOL)*
両群で同様であった。
PTX+ベバシズマブ群:11.8ヵ月
PTX群:5.9ヵ月
HR 0.60、 p<0.001
PTX+ベバシズマブ群:36.9%
PTX群:21.2%
p<0.001
PTX+ベバシズマブ群:26.7ヵ月
PTX群:25.2ヵ月
HR 0.88、 p=0.16
PTX+ベバシズマブ群:81.2%
PTX群:73.4%
p=0.01
ベースラインからの得点の平均変化に、 両群で有意差はみらなかった。
未治療の転移性乳癌患者の初回治療としてPTX+ベバシズマブ群は、 PTX群と比較し、 PFSを延長させるが、 OSは延長しないことが示された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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