海外ジャーナルクラブ
1年前
Baekらは、 術前または術後補助化学療法後の閉経前エストロゲン受容体 (ER) 陽性乳癌患者を対象に、 タモキシフェン+卵巣機能抑制 (OFS) 併用の有効性をASTRRA試験の8年追跡調査で検討。 その結果、 タモキシフェン+OFSの併用により一貫して無病生存期間 (DFS) に有益性が示された。 本研究はJ Clin Oncol誌において発表された。
本研究のような長期アウトカム調査研究はJCOで積極的に採用されています。 本シリーズでは、 最初のメイン研究もJCOでその後の追跡調査研究もJCOです。 最近の流れでは最初のメイン研究が5大雑誌のことが多いです。
手術および術前または術後補助化学療法後の閉経前ER陽性乳癌患者:1,483例
患者を以下の群に1:1の割合で無作為に割り付け。
無病生存期間 (DFS)
全生存期間 (OS)
追跡期間中央値106.4ヵ月の時点で、 TAM+OFS群ではDFSイベント率が連続的に有意に低下した。
8年DFS率
HR 0.67、 95%CI 0.51-0.87
OS率
HR 0.78、 95%CI 0.49-1.25
TAM+OFS併用により、 一貫してDFSに有益性が示された。 本試験のような患者集団において、 TAMにOFSの追加を考慮すべきであることが示唆された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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