HER2阻害薬ゾンゲルチニブ、 HER2陽性進行NSCLCで国内申請
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HOKUTO編集部

22日前

HER2阻害薬ゾンゲルチニブ、 HER2陽性進行NSCLCで国内申請

HER2阻害薬ゾンゲルチニブ、 HER2陽性進行NSCLCで国内申請
日本ベーリンガーインゲルハイムは2月18日、 経口HER2特異的チロシンキナーゼ阻害薬ゾンゲルチニブについて、  「HER2遺伝子変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」 を効能・効果として、 日本国内における製造販売承認申請を行った旨を発表した。

昨年末に希少疾病用医薬品に指定

本申請は、 HER2遺伝子変異陽性の切除不能または転移性の固形腫瘍患者を対象に、 単剤療法としてのゾンゲルチニブを評価した第Ⅰb相非盲検試験Beamion LUNG-1の最新データなどに基づくもの。 本試験結果は、 2024年12月に開催された欧州臨床腫瘍学会アジア大会 (ESMO Asia 2024) において発表された。

なお、 ゾンゲルチニブは、 2024年12月に厚生労働省より 「HER2遺伝子変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」 を対象として希少疾病用医薬品の指定を受けている。

Beamion LUNG-1試験でORRは71%

治療歴のあるHER2変異陽性進行NSCLC患者を対象として、 ゾンゲルチニブの安全性および有効性を評価した第Ⅰb相試験Beamion LUNG-1のコホート1において、 ゾンゲルチニブ 120mg1日1回群 (75例) では以下の結果が示された。

  • 全奏効率 (ORR) : 71%
  • 病勢コントロール率 (DCR) : 93%
  • 6ヵ月時無増悪生存期間 (PFS) 率 : 69%
  • 6ヵ月時奏効持続(DoR) 率 : 73%
データカットオフ時点で奏効患者の55%が治療を継続していた

安全性プロファイルは管理可能であった。

  • 減量 (5%) および中止 (3%) の発生率は低かった
  • 治療関連有害事象 (TRAE) の大部分は軽度で、 最も多く認められた下痢は51 %、 発疹が27%だった
  • Grade3以上のTRAEは1例だった
  • 間質性肺疾患 (ILD) は報告されなかった

出典 (外部リンク)

  1. Ann Oncol. Volume 35, S1623 - S1624

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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