海外ジャーナルクラブ
6日前

Teedeらは、 従来、 多嚢胞性卵巣症候群 (PCOS) として知られてきた疾患の新名称が、 多段階の国際的な合意形成プロセスを経て、 多系統にわたる病態生理を反映した 「多内分泌代謝性卵巣症候群 (PMOS) 」 に変更される旨が合意されたと発表した。 本研究はLancet誌において発表された。
中低所得国やアジア・アフリカ・南米からの参加が少なく、 地域や専門分野の代表性に偏りがあった点、 またsurvey Aは広範に配布されたため、 回答率を算出できなかった点はlimitationです。
女性の8人に1人が罹患し、 従来、 多嚢胞性卵巣症候群 (PCOS) として知られてきた疾患は、 名称が病的な卵巣嚢胞の存在を想起させる一方で、 本疾患の多様な内分泌・代謝的特徴が十分に反映されていなかった。結果としてこの名称が診断の遅れ、 ケアの断片化、 スティグマにつながり、 研究や政策立案の妨げとなっていた。
名称変更を求める国際的な要請に基づき、 56の主要な学術団体、 臨床団体、 患者団体が参画。 資金調達およびガバナンス体制が確立された上で、 前例のない厳格かつ国際的な合意形成プロセスが実施された。
PCOSに代わる新名称策定に向け、 反復的なグローバル調査 (世界各地域のPCOS患者1万4,360名および多職種医療従事者からの回答を含む)、 修正デルファイ法、 ノミナルグループ法によるワークショップ、 マーケティング分析および実施可能性分析を用いた多段階の国際的な合意形成プロセスを実施し、 科学的正確性、 明瞭性、 スティグマの回避、 文化的妥当性、 および実施可能性を優先する原則を特定した。
PCOSという略語や既存名称を維持することよりも、 疾患概念を正確に反映する新名称を採用することが重視された。 導入においては、 急激な変更ではなく、 段階的な移行を優先することとされた。
本疾患の多系統にわたる病態生理を反映する用語として、 「多内分泌性」 「代謝性」 「卵巣性」 が支持され、 「多内分泌代謝性卵巣症候群 (PMOS) 」 が合意された新名称となった。 「嚢胞」 という表現を除き、 内分泌機能障害、 代謝機能障害、 および卵巣機能障害を包含することで、 名称の正確性が高まった。
現在、 移行期間、 教育、 医療システムおよび疾患分類との整合性を含む、 共同で策定された国際的な導入戦略が進行中である。
著者らは 「多内分泌代謝性卵巣症候群 (PMOS) への名称変更は、 医療システム、 政策、 研究に加え、 本疾患の理解と治療の進展にも世界的な影響を及ぼす可能性がある。 新名称への移行は3年間かけて、 多面的な実装戦略の下で進められる予定であり、 全体的な目標には認知度の向上、 診断の強化、 ケアの質および患者満足度の改善、 本疾患の幅広い特徴に応じた転帰の最適化が含まれている」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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