海外ジャーナルクラブ
1年前
Loombaらは、 非アルコール性脂肪肝炎 (NASH) 患者を対象に、 FGF21アナログ製剤pegozaferminの有効性と安全性を第Ⅱb相無作為化比較試験ENLIVENで検討。 その結果、 pegozaferminの投与により肝線維化の改善が確認された。 本研究はNEJM誌において発表された。
肝繊維化の改善をきたした割合がプラセボ群で7%ほどあります。 このプラセボの効果が5~10%程度認めているのが適切に行われた研究結果と裏付けられる指標の一つです。
pegozaferminは、 NASHおよび重度の高トリグリセリド血症の治療薬として開発中のFGF21アナログ製剤である。 生検で診断された、 肝硬変を伴わないNASH患者におけるその有効性と安全性はまだ確立されていない。
生検でNASHの診断が確定し、 肝線維化ステージがF2 (中等度) またはF3 (高度) の患者
患者を以下の群に無作為に割り付け。
24週時点でのNASHの増悪を伴わない肝線維化の改善 (1ステージ以上の低下と定義) およびNASH消失
治療に関連する有害事象として、 悪心と下痢の頻度が高かった。
pegozaferminの投与は、 肝線維化の改善をもたらした。 これらの結果はpegozaferminを第Ⅲ相の開発段階に進行させることを支持している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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