医師の年収の中央値は1700万円 (アルバイト･副業込み) ――｡ 医師向けキャリア支援サービスなどを提供するメディウェル (札幌市) のアンケートでこんな結果が明らかとなりました｡

※この記事はメディウェルから引用･転載の許諾を得ています｡

※調査結果に記載のない診療科がある場合があります｡ ご了承下さい｡

2024/10/18 診療科別の年収などを記載した表と文章につきまして､ 一部の診療科の数値を変更いたしました｡ メディウェルの提供データに誤りがありました｡

年収レンジ 最多は1400~1600万円

アンケートは2024年2月､ 同社に登録している会員医師1955人から回答を得ました｡ 医師の年収レンジで最も多いのは ｢1400万円以上1600万円未満｣ でした｡

株式会社メディウェル提供

勤務先別

開業医と大学勤務医､400万円の差

勤務先別の中央値を比較すると､ 以下の様になりました｡

• 大学病院の勤務医　　 : 1500万円
• 大学以外の病院勤務医 : 1700万円
• クリニック勤務医　　 : 1700万円
• クリニック開業医　　 : 1900万円

ただ､ 開業医の年収レンジで最多は ｢3000万円以上｣ (18.7％) で､ 額にばらつきがあります｡

年代､ 性別も考慮すると…

大学勤務医の年収が低い傾向について､ 若手医師が多いという年代要素が関係している可能性もあります｡ そこでメディウェルは､ 各勤務先の30~40代の医師について､ 年収の中央値を男女別に比較しました｡ 結果が以下の表です｡

株式会社メディウェル提供

診療科別

年収2000万円超の割合､ 消化器内科が最多

次に､ 診療科別を見てみましょう｡ 回答数が20件以上の診療科を比較した結果が以下の表です｡

株式会社メディウェル提供

最も高かった年収の中央値は1900万円｡ 麻酔科､ 消化器内科､ 整形外科､ 循環器内科､ 消化器外科､ 脳神経外科の6診療科が該当しました｡

年収2000万円以上の医師の割合をみると､ 最も高かったのが脳神経外科 (47.2％)､ 麻酔科 (46.3％)､ 整形外科 (42.1%) と続きました｡

参考値

回答数が20件未満だった診療科も参考値として紹介します｡ 年収2000万円以上の医師の割合は､ 美容外科 (50.0％)､ 心臓血管外科 (35.3%) などが高い結果となりました｡

株式会社メディウェル提供

出典

株式会社メディウェル : 【2024年版】医師の年収に関するアンケート結果 (医師1,955名調査)