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5日前

Nongらは、 過体重または肥満の成人を対象に、 減量を目的とした薬剤19剤の有益性と有害性をシステマティックレビューおよびネットワークメタ解析で比較検討した。 その結果、 1年時点の減量はチルゼパチドが最大であった (対生活習慣改善で平均差 -14.9%)。 皮下注セマグルチドは唯一、 全死亡の低下と関連した (リスク比 0.81)。 なお、 有益性の増加には概して有害事象や治療中止の増加を伴った他、 多くの薬剤ではQOLに関しては意味ある改善を示さなかった。 解析結果はBMJ誌に発表された。
多くの試験は追跡期間が比較的短く、 2年以上の追跡を行った試験は少数であったため、 長期的な安全性、 QOL、 心血管・腎アウトカムへの影響について十分な評価はできていません。
過体重または肥満の成人に対する薬剤について、 有益性と有害性を比較した最新のエビデンス要約が求められていた。 本研究は政策立案者・支払者・臨床医・患者の意思決定に資することを目的とした。
Medline・Embase・Cochrane Libraryを2025年11月12日まで検索し、 1剤以上の薬剤を生活習慣改善、 プラセボまたは他剤と比較した12週間以上の無作為化比較試験を組み入れた。
最終的に19剤を評価した262試験 (9万9,791人) を統合した。 追跡期間は12~172週であった。
24項目のアウトカムを頻度論的 (frequentist) 変量効果モデルおよびベイズ (bayesian) 用量反応モデルで解析した*。
生活習慣改善単独と比較した1年時点の減量は、 中等度~高い確実性のエビデンスにおいて点推定ではチルゼパチドが最大であった。
1年時点の減量 : 平均差 (95%CI)
新規薬剤 (ecnoglutide・mazdutide・retatrutide) は同程度以上の減量 (13.1~14.6%) を示す可能性があったが、 確実性は非常に低い~低い。
チルゼパチドは脂肪量を最も大きく減少させ (-25.7%)、 除脂肪量の減少も最大であった (-8.3%)。
有害事象による治療中止は、 orforglipron、 naltrexone-bupropion、 リラグルチド、 phentermine-topiramate、 CagriSema、 経口セマグルチドで最も高かった (リスク比 1.9~4.2)。
消化器系の有害事象
倦怠感リスク
皮下注セマグルチドは、 全死亡および心筋梗塞のリスク低下と関連し*、 心不全リスク低下とも関連した。 チルゼパチドは、 心不全リスク低下と関連した。
皮下注セマグルチド : リスク比 (95%CI)
チルゼパチド : リスク比 (95%CI)
腎不全を明確に減少させた薬剤はなく、 QOLを最小重要差を超えて改善した薬剤もなかった。
著者らは、 「肥満症治療薬の1年時点の減量効果は薬剤間で差があり、 大きな有益性には有害事象や治療中止の増加を伴った。 多くの薬剤ではQOL改善には至らず、 心血管系の有益性を示す薬剤はわずかであった。 臨床実践における意思決定においては、 有益性と有害性のトレードオフを考慮した共同意思決定が重要である」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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