【米の山病院】少人数だからこそ手厚い指導体制
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インタビュー

2ヶ月前

【米の山病院】少人数だからこそ手厚い指導体制

【米の山病院】少人数だからこそ手厚い指導体制
米の山病院 (福岡県大牟田市) は、 初期研修枠が2人だからこそ実現できる手厚い指導体制が特徴です。 同院の研修体制について、 初期研修医の原口侑宇哉先生 (2年次) と宮原信一先生 (1年次) に聞きました。 
※インタビューは2024/07/02に実施しました。

研修の特徴

「君を待っている!」 の一言が入職後押し

――米の山病院を知ったきっかけと入職の決め手は

宮原先生

「一日病院体験と、 医学部受験の面接対策でお世話になりました。 奨学金制度があり、 学生時代には実際に支援を受けました」

原口先生

「僕も奨学金を借りられる団体を探していたところ、 当院を紹介されたことがきっかけです。 入職の決め手は、 3年生の当直研修でお世話になった大城国夫先生 (副院長) に『どこに出しても恥ずかしくない外科医に育てるから、 当院に来てみたらどうか』と声をかけられたこと。 研修医が大勢いる病院ではone of themでも、 当院なら自分をone doctorとして扱い、 成長させてくれると考えました」

【米の山病院】少人数だからこそ手厚い指導体制
CV挿入を行う宮原先生 (左)

『診る』力を養える

――実際に研修した率直な感想は

宮原先生

「とにかく教育熱心です。 病院全体で研修医を育てる意識があり、 分からないことがないか気にかけてもらったり、 質問をしたら都度フォローしてもらったりしています」

原口先生

「とにかく人間関係が良いです。 当院は、 非常勤を含めて28人の医師が在籍しています。 診療科が違っても顔と名前が一致するので、 他科へのコンサルタントもしやすいです。 人に寄り添った研修体制だなと感じます」

「実を言うと、 学生時代は看護師さんに怖いイメージがあったのですが、 そんなことは全くありませんでした (笑)。 飲み会では看護師さんのほかソーシャルワーカーさん達も集まって、 本当ににぎやかですよ」

【米の山病院】少人数だからこそ手厚い指導体制
オペ執刀中の原口先生

――研修で印象的だったことは

原口先生

「肝臓の部分切除オペの執刀を、 1年目の12月に担当したことです。 先輩医師のバックアップを受けながらですが、 とても緊張しました」

宮原先生

「患者さんの年齢層が比較的高いこともあり、 コミュニケーションに苦労したことです。 先輩医師に助言をもらいながら診療を重ねることで、 身体所見を見る際は患者さんの表情にも注目したり、 同席している家族に患者さんの普段の様子を聞いたりしています。 これらを通して、 『診る力』と、 必要なアクションを考えて実行に移す力を身につけられたと感じています」

研修医の要望を即反映できる柔軟性

【米の山病院】少人数だからこそ手厚い指導体制
指導医によるCVレクチャー

――忙しさを5段階評価すると

原口先生 「診療科や院内研修かどうかによって異なりますが、 平均値は3。 特に忙しかった循環器内科は4か5で、 残業も多くなりました。 研修医1年目終了時の総括アンケートに要因や研修への要望を記載したところ、 次年度には調整されていました」

「研修に対する意見や要望のヒアリングとフィードバックが早いのは、 研修体制の良いところではないでしょうか」

宮原先生 「研修プログラム専属の職員がいるため、 研修への意見や要望は基本的に即反映してもらえます。 他の病院ではなかなか見られない『個人に合った研修』につながっていると感じています」

手技が多い、 カンファの質が高い

――研修で特に『手厚い』と感じるポイントは

原口先生

「手技が多く回ってくることと、 勉強会と内科カンファレンスの質が高いことですね。 研修医が多い病院では手技の取り合いもあるらしいですが、 当院は採血、 胸腔穿刺、 CVなどさまざまな依頼が研修医に回ってきます」

「内科カンファレンスは、 自分が担当した患者さんの症例報告を週明け月曜日に実施します。 研修医にとってカンファレンスは、 カルテ記載のポイント、 アセスメントプランの流れなどを先輩医師からアドバイスを受ける場でもあります」

宮原先生

「いろいろ指摘を受けることもありますが、 どの内容も正しくかつ意味ある指摘ですし、 それだけ先輩医師の皆さんが心を砕いて指導している証左なので、 吸収しようと必死です」

病院の雰囲気

【米の山病院】少人数だからこそ手厚い指導体制
医局全体の歓迎会

やる気があればどこまでも伸びる環境

――病院全体の雰囲気は

宮原先生 「年次を問わずどの医師も率先して勉強しており、 後日資料を共有してもらうこともよくあります。 こうした資料にも目を通しておくと先輩ともディスカッションでき、 カンファレンスもより有意義になります。 1年も経つと、 研修医同士でも差が出てくるのではないかと感じています」

原口先生 「同感です。 研修では『臨床で困ることを減らすためにも勉強は大切だ』と思う機会も多く、 学ぶ意欲がわいてくるプログラムが組まれています。 当院は知識量と経験値をより身につけられる環境です」

ホルモン屋でフランクに話しましょう!

――医学生にメッセージを

宮原先生

「当院は教育熱心な医師が多く、 向上心と積極性を持っている方は成長できる環境です。 ぜひ一度病院見学に来てもらえればと思います。 病院近くには美味しいホルモン屋がありますので、 食事しながらフランクに話しましょう!」

原口先生

「初期研修では知識や救急対応能力、 手技を身に付けることはもちろん大切ですが、 経験ではなく、 エビデンスに基づいた医療を行っていくことなど今後も求められる姿勢を習得することがより重要であると考えています。 私自身、 研修を通してEBMの重要性を理解し、 今では主体的に論文や医学書を読むようになりました」

「当院では、 患者さんにより良いベネフィットを与えられる医師を一人でも多く育てたいと考えているため、 3年目以降も無理に引き留められるようなことはありません。 やる気のある人はどこまでも伸ばしてくれる環境があるので、 熱意のある皆さんのご応募をお待ちしています」

先生方のプロフィール

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▶同病院 研修医・医学生募集サイト

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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