【特集】医師国試10年比較、 合格率が飛躍的に上昇した大学は?
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HOKUTO通信

30日前

【特集】医師国試10年比較、 合格率が飛躍的に上昇した大学は?

【特集】医師国試10年比較、 合格率が飛躍的に上昇した大学は?
2025年の医師国家試験は、 新卒と既卒を合わせた全体合格率が92.3%となり、 6年連続で90%を超えました。 今回は、 10年前の合格率との比較をご紹介します。

留意点

2025年と2015年の医師国試について、 新卒合格率を単純比較しています。 合格率は年ごとのばらつきも多いため、 合格率の変化が定常的な学力の向上、 低下を示すものではありません。

そもそも各大学の受験者数 (母数) が100人程度のため、 数%の変動は誤差の範囲となります。 あくまで参考値としてご覧ください。

上昇率トップ : 山口大学

合格率の上昇幅が最も大きかったのは山口大学 (+8.7㌽)。 次いで愛知医科大学 (+7.9㌽)東海大学 (+7.1㌽) でした。

下落率トップ : 山梨大学

一方、 合格率が最も低下したのは山梨大学 (-8.1㌽)。 次いで関西医科大学 (-5.8㌽)昭和大学 (-5.7㌽) でした。 そのほかの大学は以下の通りです。

【特集】医師国試10年比較、 合格率が飛躍的に上昇した大学は?
東北医科薬科大と国際医療福祉大は2015年当時、 医学部がないため比較なし

安定の金沢大、 慈恵医大、 東北大

金沢大学は100%、 慈恵医大は99%、 東北大は97.3%と高い合格率で、 10年前と変化がありませんでした。

「数字は見かけだけ」 との指摘も

一方、 近年、 「卒業試験などで受験者数を絞り、 見かけの合格率を上げている」 との指摘もあります。 実際、 特に私立大学を中心に、 1年次の在籍学生数と最終的な国家試験受験者数が大きく乖離している大学もあります。

医師の間では周知の事実かと思いますが、 例えば

  • 大学が独自の進級基準を厳格化している
  • 卒業試験に合格した一部の学生だけを国家試験へ送る

などの方法で合格率を底上げしているわけです。 そのため、 単純に合格率だけを見て大学の教育水準を判断することはリスクがあるといえるでしょう。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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