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海外ジャーナルクラブ

33日前

【Lancet】電気けいれん療法、 自殺による死亡リスクを有意に減少か


Kaster TSらは、 精神科病床に3日以上入院した成人のうつ病患者を対象に、 電気けいれん療法実施後の自殺による死亡リスクを傾向スコア重み付け後ろ向きコホート研究により検討. その結果、 電気けいれん療法が、 退院後1年の自殺による死亡リスクを有意に減少させることが明らかとなった. 本研究は、 Lancet Psychiatry誌において発表された.

研究デザイン

対象

カナダオンタリオ州の精神科病床に3日以上入院した成人うつ病患者67,327名.

定義

電気けいれん療法の実施:入院中の1つ以上の医師請求手続きコード

評価項目

主要評価項目は退院後365日以内に医療記録から同定された自殺による死亡、 副次評価項目は非自殺死亡全死因死亡とした.

研究結果

  • 67,327名のうち、 電気けいれん療法が実施されたのは4,982件であった.
  • 傾向スコアによる重み付け分析では、 電気けいれん療法は自殺死亡のリスクの有意な低下と関連していた (csHR 0.53 95%CI 0.31~0.92) .
  • 電気けいれん療法は、 全死亡のリスクも有意に減少させたが (csHR 0.75、 95%CI 0.58~0.97) 、 非自殺死亡のリスクは減少させなかった (csHR 0.83、 95%CI 0.61~1.12) .
本研究は、 重度うつ病の人々における電気けいれん療法の有用性が示唆された.

原著

Tyler S Kaster、 et al、 Risk of suicide death following electroconvulsive therapy treatment for depression: a propensity score-weighted、 retrospective cohort study in Canada. Lancet Psychiatry. 2022 Jun;9(6):435-446.PMID: 35487236

こちらの記事の監修医師
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聖路加国際病院 救急部 清水真人先生
聖路加国際病院
救急部 清水真人先生

2013年慶應義塾大学医学部を卒業。初期臨床研修修了後、2015年聖路加国際病院救急部入局。就任間もなく聖路加ベストティーチャー賞を連続受賞。救急・集中治療、 医学教育を専門とする他、Webツールの医療現場での利用に精通し、 複数の雑誌で連載を行う。

聖路加国際病院 救急部 清水真人先生
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救急部 清水真人先生

2013年慶應義塾大学医学部を卒業。初期臨床研修修了後、2015年聖路加国際病院救急部入局。就任間もなく聖路加ベストティーチャー賞を連続受賞。救急・集中治療、 医学教育を専門とする他、Webツールの医療現場での利用に精通し、 複数の雑誌で連載を行う。

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