海外ジャーナルクラブ
1年前
Liらは、 中高年の夜間睡眠時間とうつ病リスクとの関係をコホート研究および症例対照研究のメタ解析で検討。 その結果、 うつ病の発症リスクが最も低かったのは、 夜間睡眠時間が7時間の中高年者であり、 アジア人集団においては夜間睡眠時間が短くても長くても、 うつ病の発症率が高くなる可能性が示唆された。 本研究はFront Physiol誌において発表された。
今回は睡眠時間とうつ病との関係ですが、 やはりU字型の関係を認めて7時間を基準にして長い睡眠時間もうつ病リスクとの関連が指摘されています。 病院、 刑務所などは21時消灯が多いですので(朝6時までとすると9時間睡眠となります)、 今後はこの辺りも修正が必要になってくるかもしれません。
夜間睡眠時間とうつ病の関係を評価するコホート研究および症例対照研究。
睡眠時間とうつ病の用量反応関係の確立には、 制限付き三次スプライン関数と一般化最小二乗法を使用した。
睡眠時間とうつ病リスクとの間にU字型の関連があることが明らかになった。
7時間の夜間睡眠と比較して、 睡眠時間が短い場合も長い場合も、 うつ病リスクが上昇した。
非アジア人においては、 睡眠時間が短いほどうつ病のリスクが高まった。
アジア人においては睡眠時間が短くても長くてもうつ病のリスクが高まった。
うつ病の発症リスクが最も低かったのは、 夜間睡眠時間が7時間の中高年者であり、 アジア人集団においては夜間睡眠時間が短くても長くても、 うつ病の発症率が高くなる可能性が示唆された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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