海外ジャーナルクラブ
10日前

Daemen氏らは、 中等度狭窄を有する冠動脈病変の患者を対象に、 圧ワイヤーやアデノシンなどの最大充血誘導薬を要さない血管造影ベースの血流予備量比 (vFFR) ガイド下血行再建の有用性について、 圧ワイヤーベースのFFRガイド下血行再建と比較した非劣性試験 (FAST III) で検討した。 その結果、 1年時の死亡・心筋梗塞・血行再建の複合エンドポイントは、 vFFRガイド下およびFFRガイド下の両群いずれもカプラン・マイヤー推定で7.5%であり、 vFFRガイド下血行再建の非劣性が示された。 試験結果はNEJM誌に発表された。
急性冠症候群患者の割合が少なく、 高症例数の欧州施設で実施されたことからも、 他の患者集団や医療環境への一般化には限界があります。
現行の各学会ガイドラインは、 血行再建の適応判断において、 中等度狭窄を有する冠動脈病変の生理学的評価を推奨している。
三次元定量冠動脈造影から導出され、 圧ワイヤーも最大充血を誘導する薬剤も必要としない血管造影ベースの血流予備量比 (vFFR) を用いた血行再建について、 圧ワイヤーベースの血流予備量比 (FFR) ガイド下血行再建との比較データは乏しい。
本研究は、 欧州37施設で実施された国際共同・非盲検・非劣性・無作為化比較試験 (FAST III) である。 直径狭窄30~80%の中等度冠動脈病変を有し、 慢性または急性冠症候群を呈した患者を対象に、 vFFRガイド下血行再建群またはFFRガイド下血行再建群に1:1で割り付けた。
主要評価項目は1年時の全死亡・あらゆる心筋梗塞・あらゆる血行再建の複合とした*。
対象患者は、 平均年齢67歳、 女性24.3%、 急性冠症候群での来院18.7%、 糖尿病26.6%であった。
1年時の主要評価項目について、 vFFRガイド下血行再建はFFRガイド下血行再建に対し非劣性を示した。
1年時の主要評価項目イベント
リスク差 -0.02%㌽
(95%CI -2.25~2.21%㌽、 非劣性p=0.004)
重篤な有害事象の発現は、 両群で同様であった。
著者らは、 「中等度狭窄を有する冠動脈病変の患者において、 vFFRガイド下血行再建は、 1年時の死亡・心筋梗塞・血行再建の複合に関してFFRガイド下血行再建に非劣性であった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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