海外ジャーナルクラブ
22時間前

Daemen氏らは、 中間冠動脈病変を有する患者を対象に、 加圧ワイヤーや充血惹起薬を要さない血管造影ベースの血流予備量比 (vFFR) ガイド血行再建の有用性について、 ワイヤーベースのFFRガイド血行再建と比較した非劣性試験 (FAST III) で検討した。 その結果、 1年時の死亡・心筋梗塞・血行再建の複合エンドポイントは、 vFFRガイドおよびFFRガイドの両群いずれもカプラン・マイヤー推定で7.5%であり、 vFFRガイドの非劣性が示された。 試験結果はNEJM誌に発表された。
急性冠症候群患者の割合が少なく、 高症例数の欧州施設で実施されたことからも、 他の患者集団や医療環境への一般化には限界があります。
現行の各学会ガイドラインは、 血行再建を導くために中間冠動脈病変の生理学的評価を推奨している。
三次元定量冠動脈造影から導出され圧力ワイヤーも充血惹起薬も必要としない血管造影ベースの血流予備量比 (vFFR) を用いた血行再建について、 圧力ワイヤーベースの血流予備量比 (FFR) ガイド血行再建との比較データは乏しい。
本研究は、 欧州37施設で実施した国際共同・非盲検・非劣性・無作為化比較試験 (FAST III) である。 直径狭窄30~80%の中間冠動脈病変を有し慢性/急性冠症候群を呈した患者を対象とし、 中間冠動脈病変に対しvFFRまたはFFRガイドの血行再建を受ける群に1:1で割り付けた。
主要評価項目は1年時の全死亡・あらゆる心筋梗塞・あらゆる血行再建の複合とした*。
対象患者は、 平均年齢67歳、 女性24.3%、 急性冠症候群での来院18.7%、 糖尿病26.6%であった。
1年時の主要評価項目について、 vFFR群はFFR群に対し非劣性を示した。
1年時の主要評価項目イベント
リスク差 -0.02%㌽
(95%CI -2.25~2.21%㌽、 非劣性p=0.004)
重篤な有害事象の発現は、 両群で同様であった。
著者らは、 「中間冠動脈病変を有する患者において、 vFFRガイド血行再建は1年時の死亡・心筋梗塞・血行再建の複合に関してFFRガイド血行再建に非劣性であった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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