【注目】局所進行/転移性UCへの1次治療としてのEV+Pが承認
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HOKUTO編集部

1ヶ月前

【注目】局所進行/転移性UCへの1次治療としてのEV+Pが承認

【注目】局所進行/転移性UCへの1次治療としてのEV+Pが承認
抗Nectin-4標的抗体薬物複合体 (ADC) エンホルツマブ ベドチンと抗PD-1抗体ペムブロリズマブの併用療法 (EV+P) が、 局所進行性または転移性尿路上皮癌 (la/mUC) に対する1次治療を適応として、2024年9月末に承認されました。 本稿では注目の関連コンテンツをまとめてお届けいたします。

エンホルツマブ ベドチンとは

商品名 : パドセブ®点滴静注用

抗Nectin-4標的抗体薬物複合体 (ADC)

【注目】局所進行/転移性UCへの1次治療としてのEV+Pが承認

添付文書¹⁾ /適正使用情報²⁾³⁾*

*アステラス製薬株式会社の外部サイトへ遷移します

効能または効果

癌化学療法後に増悪した根治切除不能な尿路上皮癌

用法および用量

【注目】局所進行/転移性UCへの1次治療としてのEV+Pが承認

1回1.25mg/kg 30分以上かけて点滴静注、 週1回投与を3週連続し、 4週目は休薬する。 これを1サイクルとして投与を繰り返す。

減量の目安

【注目】局所進行/転移性UCへの1次治療としてのEV+Pが承認
パドセブ®電子添文 (2023年10月改訂 第7版)¹⁾より作図

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有効性・安全性に関する最新学会発表

EV-302/KEYNOTE-A39試験

ESMO 2023 Thomas Powles氏
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(ESMO 2023発表データを基に編集部作成)
前治療歴のない局所進行または転移性の尿路上皮癌 (la/mUC) 患者を対象に、 抗Nectin-4標的抗体薬物複合体エンホルツマブ ベドチン (EV) とペムブロリズマブ (Pem) の併用療法の有効性および安全性について、 従来の化学療法を対照として比較検討した第Ⅲ相ランダム化比較試験EV-302/KEYNOTE-A39の結果から、 無増悪生存期間 (PFS) と全生存期間 (OS) の有意な改善が示された。

患者報告アウトカムの最新学会発表

EV-302試験の患者報告アウトカムの結果

ASCO Breakthrough2024 聖マリアンナ医科大学 菊地栄次氏
EV+Pはプラチナベースの化学療法と比べてQOLや疼痛を悪化させることなくPFSおよびOSを改善させることが示された。 

NEJM 2024 最新論文

未治療尿路上皮癌に対するエンホルツマブ ベドチン+ペムブロリズマブが著効

N Engl J Med. 2024 Mar 7;390(10):875-888. PMID: 38446675
Powlesらは、 未治療の局所進行または転移性尿路上皮癌患者を対象に、 抗Nectin-4抗体微小管阻害薬複合体エンホルツマブ ベドチンとペムブロリズマブの併用療法の有効性と安全性を第Ⅲ相国際共同非盲検無作為化比較試験EV-302で検討。 その結果から、 無増悪生存期間 (PFS) と全生存期間 (OS) の有意な改善が示された。 

専門医、薬剤師による解説記事

専門医寄稿 : ESMO 2023 (三浦裕司氏)

三浦裕司氏 (虎の門病院臨床腫瘍科部長)

専門医解説 : ASCO GU 2024 (近藤千紘氏)

近藤千紘氏 (国立がん研究センター東病院腫瘍内科)

解説 : 尿路上皮がん薬物療法 (やくごろう氏)

ユーザー投稿 : やくごろう (がん専門薬剤師)

抗体薬物複合体について

肺癌注目キーワード : 抗体薬物複合体

吉田達哉氏 (国立がん研究センター中央病院呼吸器内科医長)
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ペイロード、 モノクローナル抗体、 リンカーの3つの部分で成り立っている。 ペイロードは、 がん細胞を破壊するための弾頭であり、 抗癌剤である。 モノクローナル抗体は... (続きはコンテンツを御覧ください)

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エンホルツマブ ベドチン(パドセブ®︎)

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今後も最新情報を配信いたします。 引き続きHOKUTOをよろしくお願いいたします。

出典

¹⁾ アステラス製薬株式会社. パドセブ®電子添文 (2023年10月改訂 第7版) 

[最終閲覧 : 2024/9/5]

²⁾ アステラス製薬株式会社. パドセブ®適正使用ガイド (2023年6月作成) 

[最終閲覧 : 2024/9/5]

³⁾ アステラス製薬株式会社. パドセブ®副作用マネジメントガイド (2024年7月作成) 

[最終閲覧 : 2024/9/5]

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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