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21日前

朝日生命成人病研究所消化器内科・東京大学大学院医学系研究科消化器内科学の新井絢也氏らの研究グループは、 ヘリコバクター・ピロリ (H. pylori) の除菌に成功した患者を対象に、 除菌後の胃癌発生と生活習慣に関連する危険因子を日本のレセプトデータおよび健診データを用いた後ろ向きコホート研究で検討した。 その結果、 評価した生活習慣因子のうち喫煙のみが胃癌リスクに独立して関連することが示された。 研究結果はHelicobacter誌に発表された。
保険請求・健診データを用いた後ろ向き研究であり、 胃粘膜萎縮などの重要な臨床情報や生活習慣の経時的変化を評価できず、 平均3.66年と追跡期間も比較的短い点が限界です。
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H. pyloriの除菌は胃癌リスクを低減するが、 除菌に成功した後も一部の患者では胃癌が発生する。しかし、 除菌後の胃癌の発症率や生活習慣に関連する危険因子についての住民ベースのデータは限られている。 本研究は、 全国規模のコホートにおける除菌後の胃癌発症率を評価し、 関連する生活習慣因子を同定することを目的とした。
本研究は2014~23年の日本の医療保険レセプトデータおよび健診データを用いた後ろ向きコホート研究である。 対象はH. pyloriの除菌に成功した患者とし、 除菌開始から1年以降の胃癌発症を主要評価項目とした*。 胃癌発症率および危険因子は、 Kaplan-Meier法と年齢・性別で調整したCox比例ハザードモデルを用いて評価した。
対象の5万9,274例の平均年齢は64.9歳で、 男性が44.6%であった。 平均3.66年の追跡期間中に649例 (1.44%) が胃癌を発症し、 5年時点の累積発症率は1.47%であった。 男性であること、 また除菌時の高齢は、 胃癌発症率の増加と有意に関連していた (p<0.001, log-rank検定)。
評価した生活習慣因子のうち、 喫煙のみが胃癌リスクに独立して関連していた (調整ハザード比 [aHR] 1.37、 95%CI 1.05-1.78)。 さらに、 現喫煙者における毎日の飲酒は、 非喫煙者かつ非飲酒者と比較して胃癌リスクに関連していた (aHR 1.80、 95%CI 1.22-2.66)。
著者らは、 「胃癌はH. pylori除菌後も臨床的に重要なアウトカムであり、 喫煙は除菌後胃癌のリスク上昇と関連することから、 禁煙がリスク低減に寄与する可能性がある。 今回の研究の結果は、 リスク層別化されたサーベイランス戦略を計画する際に、 生活習慣因子に加えて年齢、 男性、 飲酒などの宿主要因も考慮することが有用であることを示唆している」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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