臨床試験データベース
11ヶ月前
トラスツズマブおよびタキサン系薬剤による前治療歴のある、 切除不能で局所進行または転移性のHER2陽性乳癌患者において、 トラスツズマブ エムタンシン (T-DM1) の効果を、 ラパチニブ+カペシタビン併用療法を対照に検証した第Ⅲ相ランダム化比較試験EMILIAの結果より、 無増悪生存期間 (PFS) と全生存期間 (OS) に対する有効性が示された。
▼中間解析結果
▼追跡結果
トラスツズマブおよびタキサン系薬剤による前治療歴のある、 切除不能な局所進行または転移性のHER2陽性乳癌患者
991例を以下の2群に1:1で割り付けた。
主要評価項目:独立判定委員会 (IRC) 評価によるPFS、 OS、 安全性
副次評価項目:責任医師評価によるPFS、 奏効率 (ORR) 、 奏効期間、 症状悪化までの期間
HR 0.65 (95%CI 0.55-0.77)、 p<0.001
HR 0.75 (95%CI 0.64-0.88)
HR 0.66 (95%CI 0.56-0.77)、 p<0.001
p<0.001
FACT-Bスコアが5点以上低下するまでの期間で評価
HR 0.80 (95%CI 0.67-0.95)、 p=0.012
治療関連AE (Grade3以上) の発現率
トラスツズマブおよびタキサン系薬剤による前治療歴のある、 HER2陽性の切除不能な局所進行または転移性乳癌患者において、 T-DM1は、 ラパチニブ+カペシタビン併用療法よりもPFSとOSを有意に延長させることが示された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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