海外ジャーナルクラブ
1ヶ月前
Montoらは、 バロキサビル単回投与による家庭内でのインフルエンザ感染拡大の抑制効果を国際共同第III相無作為化比較試験CENTERSTONEで検証した。 その結果、 家庭内濃厚接触者への5日以内のウイルス感染の調整後発生率は、 バロキサビル群が9.5%、 プラセボ群が13.4%、 調整後OR 0.68 (95.38%CI 0.50-0.93、 p=0.01) であり、 バロキサビルよりウイルス感染伝播が有意に抑制されることが示された。 症候性感染については、有意な抑制効果はみられなかった。 バロキサビル群の7.2%に薬剤耐性ウイルスが出現したが、 その家庭内接触者では検出されなかったほか、 新たな安全性の懸念は報告されなかった。
バロキサビルはインフルエンザの家族内感染予防に有効との結果でしたが、 そもそも家族内感染率が15%以下と低く、 その効果は限定的と言えそうです。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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