海外ジャーナルクラブ
2日前

Farolfiらは、 進行子宮頸癌患者を対象に、 1次治療のペムブロリズマブ (Pemb) + パクリタキセルに併用する白金製剤の選択 (シスプラチン vs カルボプラチン) とベバシズマブ使用が全生存期間 (OS) と関連するかどうかについて、 TriNetXグローバルコラボレーティブネットワークの後ろ向き多国籍コホートを用いて検討した。 その結果、 シスプラチンとカルボプラチンのOS中央値はいずれも25.1ヵ月で差は示されなかった。 べバシズマブ使用については、 12ヵ月OS率が使用群74.8%、 非使用群64.5%と、 早期の生存ベネフィットとの関連が認められた一方、 24ヵ月OSでは群間差が縮小した。 研究結果はJAMA Netw Open誌に発表された。
ベバシズマブは瘻孔リスクが高い患者や骨盤内進展が高度な患者、 重篤な併存疾患や全身状態が不良な患者では投与が控えられるため、 観察された予後改善効果 (HR 0.77) の一部は選択バイアスによる可能性があります。
ペムブロリズマブ (Pemb) と化学療法の併用は、 ベバシズマブ追加の有無を問わず、 進行子宮頸癌の全生存期間 (OS) を改善するが、 併用する白金製剤の選択とベバシズマブの使用は担当医の裁量に委ねられている。 そこで、 白金製剤の種類とベバシズマブ使用別のOSを比較することを目的とした。
本研究は、 TriNetXグローバルコラボレーティブネットワークを用いた後ろ向き多国籍コホートによる比較効果研究である。 対象は進行子宮頸癌患者とし、 1次治療のPemb + パクリタキセルを基盤とし、 シスプラチンまたはカルボプラチンを、 さらにベバシズマブ併用の有無を組み合わせた。 解析では以下の2点を比較した。
主要評価項目は、 治療開始から全死因死亡までの時間と定義したOS、 副次評価項目は特に注目すべき有害事象 (瘻孔・腸穿孔・肺塞栓症) の発現とした。
ペムブロリズマブ+パクリタキセルを1次治療として受けた1,931例のうち、 シスプラチン群 とカルボプラチン群の比較においては、 マッチング後623組を解析した。 追跡期間中央値はシスプラチン群10.8ヵ月、 カルボプラチン群9.9ヵ月であった。
OS中央値は両群とも25.1ヵ月であり、 シスプラチン群はカルボプラチン群に対しOSと有意な関連を認めなかった。
ベバシズマブ使用群と非使用群の比較では、 455組を解析した。 追跡期間中央値はベバシズマブ使用群11.3ヵ月、 非使用群8.4ヵ月であった。
12ヵ月OSは使用群で高かったが、 24ヵ月OSでは差は縮小した。
12ヵ月OS
24ヵ月OS
ベバシズマブ使用群では、 瘻孔・腸穿孔・肺塞栓症のいずれについても、 発現リスクの上昇は認められなかった。
著者らは、 「臨床現場の進行子宮頸癌患者を対象とした本比較効果研究において、 シスプラチンとカルボプラチンはPembと併用した際に同程度の有効性を示した。 ベバシズマブは早期の生存ベネフィットと関連したが経時的に減弱した。 これらの所見について、 前向きの検証が求められる」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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