海外ジャーナルクラブ
8ヶ月前

Mitchellらは、 成人乾癬患者を対象に、 「乾癬関連肺疾患」 と定義する肺症状の臨床的特徴や予後因子を包括的レビューおよび症例集積研究で検討した。 その結果、 乾癬関連肺疾患の特徴として肺のCT異常所見が半数以上で認められ、 特に気道疾患やすりガラス様陰影 (GGO) が死亡や移植といった予後不良と関連することが明らかとなった。 本研究はRespir Med誌において発表された。
本研究の最大のlimitationは、 呼吸器症状を契機にCT検査を受けているため、 乾癬患者全体における潜在性肺疾患の真の有病率が不明な点です。
乾癬は、 主に皮膚と関節を侵す慢性の全身性自己免疫疾患である。 肺合併症との関連を示唆するエビデンスが増加しているが、 肺病変については依然として十分に解明されていない。
そこで本研究では、 文献を包括的にレビューし、 乾癬患者の肺症状を 「乾癬関連肺疾患」 として定義するため、 後ろ向きの解析が実施された。
米・フロリダ大学学術研究センタで2012~22年に胸部CTスキャンおよび/または肺機能検査 (PFT) を受けた成人乾癬患者251例を特定し、 収集データには、 人口統計学的情報、 乾癬の表現型/治療、 呼吸器症状、 PFT所見、 X線画像所見、 および転帰が含まれた。
乾癬関連肺疾患は、 症状および/またはCT異常および/またはPFT異常によって定義された。
患者の平均年齢は64.6±14.7歳で、 男女比は等しかった (女性50%)。
一般的な併存疾患は肥満、 胃食道逆流症 (GERD)、 睡眠時無呼吸症候群などであった。
CT異常所見は、 肺のGGOまたはコンソリデーション (25.1%)、 気道疾患 (8~9%)、 間質性線維症 (3~7%) などであり、 半数以上の患者にこれらのいずれかの特徴が認められた。
気道疾患およびGGOは、 死亡または移植と強く関連していた (それぞれHR 2.07、 HR 2.50)。
追跡調査では、 39%の患者が死亡または肺移植を受けていた。 間質性肺疾患 (ILD) が8.8%で認められた。 主に非特異的間質性肺炎 (NSIP) と通常型間質性肺炎 (UIP) のパターンであり、 ILD患者の大多数は他にもリスク因子を有していた。
著者らは 「乾癬患者では肺の異常が高頻度で認められ、 予後不良と相関することから、 乾癬は肺合併症の重要なリスク因子である可能性が示唆される。 患者の転帰を改善するためには、 早期発見と集学的管理が不可欠である」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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