海外ジャーナルクラブ
12ヶ月前
大熊氏らは、 エクソン20挿入変異以外のEGFR uncommon変異を有する未治療進行非小細胞肺癌 (NSCLC) 患者を対象に、 第三世代EGFRチロシンキナーゼ阻害薬 (TKI) オシメルチニブの有効性について、 第II相多施設共同単群試験UNICORNで検討した。 その結果、 オシメルチニブは良好な抗腫瘍効果を示した。 本研究はJAMA Oncolにおいて発表された。
First-Line Osimertinib for Previously Untreated Patients With NSCLC and Uncommon EGFR Mutations
第Ⅱ相試験として当たり前ですが、 しっかりとサンプルサイズを40と設定してその人数が解析されています。 しかも高い治療効果が認められています。
エクソン20挿入変異以外のEGFR uncommon変異を有するNSCLCはまれなサブグループであり、 EGFR uncommon変異陽性の未治療NSCLC患者におけるオシメルチニブの有効性は明らかにされていなかった。
エクソン20挿入変異以外のEGFR uncommon変異を有する未治療NSCLC患者
オシメルチニブ80mgを1日1回投与
奏効率
主要評価項目
奏効率 : 55.0%
副次評価項目
Grade3~4の有害事象の発現を27.5%に認め、 12.5%が間質性肺疾患を発症した。 治療関連死亡は認められなかった。
オシメルチニブは、 エクソン20挿入変異以外のEGFR uncommon変異を有する未治療進行NSCLC患者に対して良好な抗腫瘍効果を示し、 有望な治療選択肢である可能性が示された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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