海外ジャーナルクラブ
8ヶ月前

Gunsterらは、 術前療法を予定しているオランダ癌研究所の乳癌患者を対象に、 局所治療方針へのFDG-PET/CT検査*の影響を後ろ向きコホート研究で検討した。 その結果、 術前療法前のFDG-PET/CTにより、 対象患者の12%で新たなリンパ節転移が検出され、 その大部分である11%で局所治療方針が変更された。 本研究はThe Breast誌において発表された。
単施設、 後ろ向き、 長期予後がない、 コストが高い点をlimitationとして挙げられています。
乳癌において局所リンパ節転移は重要な予後因子であり、 腋窩リンパ節の病期分類の最適な方法やタイミングについては、 依然として議論がある。 FDG-PET/CTは現在、 ステージⅡB以上の患者における遠隔転移の検出に推奨されているが、 腋窩リンパ節の臨床的病期分類 (cN) においても効果的な非侵襲的検査法である。
そこで、 局所治療方針決定におけるFDG-PET/CTの臨床的影響を大規模な後ろ向きコホート研究で評価した。
オランダ癌研究所 (アントニ・ファン・レーウェンフック) において2011〜20年に術前療法が予定された患者が遡及的なデータベースから抽出され、 全患者において、 術前療法前にFDG-PET/CTによる病期分類が行われた。
従来における病期分類と比べて、 FDG-PET/CTに基づく病期分類によりアップステージングした割合を評価し、 また、 外科的治療および放射線治療への影響についても評価した。
臨床的特性およびFDG-PET/CTによるアップステージングとの相関を評価するためにロジスティック回帰分析が用いられた。
適格患者1,228例のうち、 FDG-PET/CTにより145例 (12%) において新たな局所リンパ節転移が検出された。 これにより、 140例 (11%) で治療方針が変更され、 そのうち27例 (2%) で腋窩手術アプローチの変更、 115例 (9%) で術後放射線療法の調整が行われた。
これらの変更の大部分は、 当初、 cN1(1-3)と診断された患者 (92/140例) で生じた。 また、 臨床的T分類の病期は、 FDG-PET/CTに基づくアップステージングと有意に関連していた。
著者らは 「本研究では、 術前療法前のFDG-PET/CTにより新たなリンパ節転移が検出され、 その大部分で局所治療方針が大幅に変更された」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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