海外ジャーナルクラブ
2年前
Sharmaらは、 米国心臓病学会 (ACC) が2019年に世界の循環器内科医 (5,931名) を対象に行ったオンライン調査について報告。 その結果、 循環器内科医の4人に1人が、 心理的苦痛、 重大な精神疾患、 その他の精神疾患を含む精神的不調の経験を有する事が明らかとなった。 本研究は、 J Am Coll Cardiol誌において発表された。
循環器専門医のメンタルヘルスの不調が南米が一番割合が高くて、 アジアが一番低い…何かイメージと逆のような結果です。 オンライン調査なので、 調査に回答していない群がやはり結果に影響しているように思われます。
医師の精神疾患は、 ますます認識されるようになっているが、 循環器内科医の「精神健康状態」に関する世界的なデータは限られている。
世界の循環器内科医 5,931名を対象に、 人口統計学的因子、 診療、 精神健康状態、 専門的活動との関連に関するデータを分析した。
世界的に見ると、 循環器内科医の4人に1人が、 心理的苦痛、 または主要な精神疾患やその他の精神疾患を含む自己申告の精神的不調を経験している。
女性は男性と比較して、 過去12カ月以内の希死念慮が高かったが、 助けを求めた割合も高かった (すべてP<0.001)。
精神的不調を報告した循環器内科医の半数近く (44%) が、 正当な評価、 公平に扱い、 適切な報酬など、 少なくとも一つの職業的指標に不満を感じていた。
循環器内科医の4人に1人以上が、 自己申告による精神健康状態を経験しており、 臨床での有害な経験との関連は非常に大きい。 循環器内科医が最大限に活躍できるようにするためには、 予防と治療に対する献身的な取り組みが必要である。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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