【MonumenTAL-3】再発・難治多発性骨髄腫、 トアルクエタマブ+Dara±PomでPFS改善
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HOKUTO編集部

13日前

【MonumenTAL-3】再発・難治多発性骨髄腫、 トアルクエタマブ+Dara±PomでPFS改善

【MonumenTAL-3】再発・難治多発性骨髄腫、 トアルクエタマブ+Dara±PomでPFS改善
再発・難治性多発性骨髄腫 (RRMM) 患者を対象に、 GPRC5D×CD3二重特異性抗体トアルクエタマブ+ダラツムマブ+ポマリドミド (Tal-DP) およびトアルクエタマブ+ダラツムマブ (Tal-D) の有効性および安全性について、 ダラツムマブ+ポマリドミド+デキサメタゾン (DPd) を対照に評価した第Ⅲ相無作為化比較試験MonumenTAL-3の中間解析結果から、 Tal-DPおよびTal-DはいずれもPFSを有意に改善した。 米・Atrium Health/Levine Cancer InstituteのPeter M. Voorhees氏が発表した。 同試験の詳細は、 N Engl J Med.誌2026年6月13日オンライン版¹⁾に掲載された。

背景

T細胞リダイレクト療法を早期ラインへ

RRMMの治療は、 免疫調節薬 (IMiD)、 プロテアソーム阻害薬 (PI)、 抗体薬、 T細胞リダイレクト療法の導入により進展している。 トアルクエタマブはGPRC5Dを標的とするT細胞リダイレクト型の二重特異性抗体で、 B細胞への影響が比較的限られることから、 ダラツムマブやポマリドミドとの併用による相乗効果が期待されている。

試験の概要

Tal-DP/Tal-DをDPdと比較

対象は、 レナリドミドおよびPIを含む1ライン以上の前治療歴を有するRRMM患者だった。 864例を以下の3群に1 : 1 : 1の割合で無作為に割り付けた。

  • Tal-DP群 : 287例
  • Tal-D群 : 287例
  • DPd群 : 290例

主要評価項目は独立評価委員会 (IRC) 判定による無増悪生存期間 (PFS) だった。

試験の結果

PFSを大幅に改善

追跡期間中央値24.6ヵ月時点で、 PFS中央値はTal-DP群およびTal-D群でNR、 DPd群では24.4ヵ月だった。 DPd群と比較した進行・死亡リスクは、 Tal-DP群で72%低減 (HR 0.28 [95%CI 0.20–0.40]、 p<0.0001)、 Tal-D群で67%低減した (HR 0.33 [同0.24–0.46]、 p<0.0001)。

24ヵ月PFS率はTal-DP群81.3%、 Tal-D群77.6%、 DPd群51.2%だった。

ORRやCR率も改善

奏効率 (ORR) はTal-DP群88.2%、 Tal-D群88.5%、 DPd群77.6%で、 ≥CR率はそれぞれ71.1%、 68.9%、 34.5%だった。 MRD陰性CR率もTal-DP群52.3%、 Tal-D群46.3%、 DPd群15.9%と、 トアルクエタマブ併用群で高率だった。

OSは臨床的に意義ある改善を示す

OSについては、 DPd群に対する死亡リスクがTal-DP群で53%低減 (HR 0.47 [95%CI 0.30–0.73]、 p=0.0006)、 Tal-D群で49%低減した (HR 0.51 [同0.33–0.78]、 p=0.0015)。 24ヵ月OS率はTal-DP群89.2%、 Tal-D群87.9%、 DPd群79.1%だった。 OSは数値的な改善を示したものの、 事前規定の優越性境界 (p=0.0001) は超えなかった。

安全性は既知のプロファイルと一致

安全性プロファイルは各薬剤で予想されるものと一致していた。 Grade 3/4の感染症はTal-DP群37.7%、 Tal-D群29.2%、 DPd群42.4%に認め、 重度の好中球減少および感染症は、 ポマリドミドを含む群で多い傾向がみられた。 サイトカイン放出症候群 (CRS) はTal-DP群67.8%、 Tal-D群58.4%に発現したが、 Grade 3/4の発現は各0.7%のみだった。 トアルクエタマブで注目される有害事象は概して低Gradeで、 トアルクエタマブ中止に至ることはまれだった。

結論

RRMMの2次治療以降の新たな選択肢となる可能性

Voorhees氏らは 「トアルクエタマブ+ダラツムマブ±ポマリドミドは高い有効性を示し、 RRMMの2次治療以降における新たな標準治療候補となる可能性が示された」 と報告した。

出典

1) N Engl J Med. 2026年6月13日オンライン版

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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