海外ジャーナルクラブ
10日前

Gwathmeyらは、 抗アセチルコリン受容体抗体陽性 (AChR-Ab+) の全身型重症筋無力症 (MG) 成人を対象に、 補体C5活性化を阻害する新規の二重結合ナノボディgefurulimabの週1回皮下自己注射の有効性・安全性をプラセボ対照の第Ⅲ相無作為化比較試験 (PREVAIL) で検討した。 その結果、 26週時のMG-ADL総スコアの最小二乗平均変化はgefurulimab群で-4.2であり、 プラセボ群の-2.6に対し、 有意に改善した。 有害事象発現率は両群で同程度であった。 試験結果はJAMA Neurology誌に発表された。
無作為化期間中は既存の重症筋無力症治療薬を継続できた一方、 OLE (非盲検継続試験) では併用薬の用量調整が可能であり、 治療条件が異なる点に留意が必要です。
補体活性化は、 抗アセチルコリン受容体抗体陽性 (AChR-Ab+) の全身型重症筋無力症 (MG) における主要な病態機序である。
補体C5活性化を阻害する新規二重結合ナノボディgefurulimabについて、 本試験ではAChR-Ab+全身型MG成人における有効性・安全性を検討した。
20ヵ国113施設で実施された二重盲検プラセボ対照の第Ⅲ相無作為化比較試験であり、 対象は18歳以上のAChR-Ab+全身型MG患者で、 Myasthenia Gravis Foundation of America (MGFA) 分類Ⅱ~Ⅳ、 かつMG-ADL総スコア5以上を満たす成人とした。 無作為化比較治療期間は26週間であった。
適格基準を満たした260例が以下2群に無作為化され、 両群いずれも週1回の皮下自己注射により投与された。
主要評価項目は、 26週時のMG-ADL総スコアのベースラインからの変化量、 主要副次評価項目は同時点のQuantitative Myasthenia Gravis (QMG) 総スコアのベースラインからの変化量で、 安全性も評価した。
無作為化された260例は、 平均年齢52.8歳、 女性60.4%であり、 249例が26週間の無作為化比較治療期間を完了した。
26週時のMG-ADL総スコアのベースラインからの変化量 (最小二乗平均変化) は、 有意な改善を示した。 26週時のQMG総スコアも有意に改善した。
26週時MG-ADL総スコア変化量
群間差 -1.6 (95%CI -2.4~-0.8、 p<0.001)
26週時QMG総スコア変化量
群間差 -2.1 (95%CI -3.1~-1.1、 p<0.001)
改善はMG-ADLで1週以内、 QMGで4週以内に発現し、 26週まで持続した。
有害事象の発現率は両群で同程度であった。 gefurulimab群で最も多くみられた治療下で発現した有害事象は注射部位反応・頭痛・背部痛・鼻咽頭炎であった。 髄膜炎菌感染症の報告はなかった。
著者らは、 「週1回の自己注射のgefurulimabが忍容性を保ちながら、 投与早期から持続的な症状改善をもたらしたことから、 AChR-Ab+全身型MGにおける簡便な治療選択肢となり得る」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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