海外ジャーナルクラブ
2ヶ月前

Jiらは、 米国の閉塞性睡眠時無呼吸症候群 (OSA) 患者を対象とした後ろ向きコホート研究で、 舌下神経刺激療法 (HGNS) への反応性を予測するベースライン因子について検討した。 その結果、 ベースライン時の頸部サイズ、 BMI、 AHI、 併存疾患がHGNSへの反応性を予測するベースライン因子として特定され、 これらを基に4段階の予後層別化システムが構築された。 本研究はJAMA Otolaryngol Head Neck Surg誌において発表された。
HGNS装置の植込みを行った194例のうち、 術後睡眠検査実施は61%に留まり、 未実施例の多くはフォローアップ時期未到達と考えられました。
HGNSは、 持続陽圧呼吸療法 (CPAP) に不耐性のOSA患者の多くで無呼吸低呼吸指数 (AHI) の減少と関連することが報告されている。 一方で、 個人差があり、 最も高い治療効果が得られる患者像は明らかになっていない。
2019年4月~2023年10月に米国の単一施設でHGNS後、 睡眠検査を受けたOSA患者194例を対象とした後ろ向きコホート研究で、 HGNSへの反応性を予測するベースライン因子について検討した。
主な評価項目は、 修正Sher基準に基づく反応 (HGNS後にAHIスコアが50%以上減少し、 かつAHIが15未満) であった。
対象患者の年齢中央値は63歳 (範囲 33~79歳) であり、 30%が女性であった。
119例のうち83例 (70%) がHGNSへの反応を示した。
頸部サイズ、 体格指数 (BMI)、 AHI、 併存疾患がHGNSへの反応と関連しており、 これらを基に4段階の予後層別化システムが構築された。
以下の患者では、 最も高い反応率 (11例 [91%] ) が認められた。
一方で、 以下の患者では最も低い反応率 (16例 [38%] ) が認められた。
この予後層別化システムは中等度の識別能を示し、 C統計量は0.68 (95%CI 0.57-0.78) であった。
著者らは 「本コホート研究の結果は、 頸部サイズ、 BMI、 AHIスコア、 併存疾患の4つがHGNSへの反応性を予測する臨床的に重要で入手しやすい指標であることを示唆している。 構築された予後層別化システムは、 HGNSで最も高い治療効果が得られる患者を医師が特定するのに有用な可能性があるものの、 これらの結果は別のコホートで検証する必要がある」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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