HOKUTO編集部
1年前
相同組換え修復関連遺伝子変異陽性、 かつ前治療として新規ホルモン薬による治療を行い、 病勢進行が認められた前立腺癌患者において、 PARP阻害薬オラパリブの有効性および安全性を、 エンザルタミドまたはアビラテロン酢酸エステルを対照に検証した第Ⅲ相比較試験PROfoundの結果より、 画像上の無増悪生存期間 (rPFS) に対する有益性が示された。
▼中間解析結果
▼追跡結果
転移性去勢抵抗性前立腺癌患者のうち、 相同組換え修復関連遺伝子変異陽性であり、 かつ前治療として新規ホルモン薬による治療 (エンザルタミド、 アビラテロン酢酸エステル) を行い、 病勢進行が認められた患者
608例を以下の2群に2:1で割り付けた。
主要評価項目
副次評価項目
両群で概ね同様であったが、 対照群では内臓転移を有する患者の割合と、 ベースラインのPSA濃度中央値が高く、 オラパリブ群ではATM変異を有する患者の割合が高かった。
コホートA
HR 0.34 (95%CI 0.25-0.47)、 p<0.001
全患者
HR 0.49 (95%CI 0.38-0.63)、 p<0.001
コホートA
オッズ比 20.86 (95%CI 4.18-379.18)、 p<0.001
全患者
オッズ比 5.93 (95%CI 2.01-25.40)
コホートA
HR 0.44 (95%CI 0.22-0.91)、 p=0.02
全患者
HR 0.64
コホートA
HR 0.69 (95%CI 0.50-0.97)、 p=0.02
全患者
HR 0.79 (95%CI 0.61-1.03)
遺伝子解析による探索的解析
BRCA1のみに変異を有する患者:HR 0.42 (95%CI 0.12-1.53)
BRCA2のみに変異を有する患者:HR 0.59 (95%CI 0.37-0.95)
BRCA以外の遺伝子に変異を有する患者:HR 0.95 (95%CI 0.68-1.34)
コホートA
全患者
コホートA
全患者
治療関連AE (グレード3以上) の発現率
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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