HOKUTO通信
6ヶ月前
健康保険証と一体化したマイナンバーカード (マイナ保険証) の情報を現場で読み取り、 救急搬送に活用する取り組みが始まりました。 では、 実際に救急搬送を多く受け入れているのはどこの病院なのでしょう。 全国、 地域別に紹介します。
総務省消防庁によると、 実証実験には全国67本部 (660隊) が参加します (本部一覧はコチラ)。 救急搬送の迅速化が狙いです。
一方、 厚生労働省は救命救急センターの評価結果を公表しています。 全国304の救命救急センターを対象にした2023年は、 45個の評価項目と20個の是正を要する項目から合計点数を算出。 各センターの充実度をS、 A、 B、 Cの4段階に区分したことろ、 Sが98ヶ所、 Aが200ヶ所、 Bが6ヶ所、 Cが0ヶ所となっています。
厚労省の資料はコチラ。
次に、救急搬送の受け入れ人数を見てみましょう。 全国で上位30病院は以下の通りです。 上位3病院は 「湘南鎌倉総合病院」 「横浜市立みなと赤十字病院」 「横須賀共済病院」 で、 いずれも神奈川県の病院が占めました。
なお、 今回の結果は、 2023年1~12月の実績に基づいています。 救命救急センターとしての指定日からの実績のため、 実数が極端に小さいことがあります。 ご了承下さい。
ただ、 受け入れ実数は医療圏が抱える人口の多さに左右される面もあります。 人口10万人当たりに換算するとどうでしょうか。
1位は変わらず 「湘南鎌倉総合病院」でしたが、 2位は愛知の 「藤田医大病院」 になりました。 実数の上位で名前があった東京の病院が姿を消し、 島根や茨城、 高知の病院がランクインしています。
次に人口10万人当たりの救急搬送人数を都道府県別に見ていきます。 北海道・東北地域では、 みやぎ県南中核病院 (宮城) の2937人が最多でした。
茨城では日立総合病院 (3408人)、 栃木では済生会宇都宮病院 (2211人) が最多でした。
富山は県立中央病院 (1099人)、 三重は伊勢赤十字病院 (2289人) が最多でした。
京都では京都第二赤十字病院 (1787人)、 奈良では奈良県総合医療センター (1690人) が最多でした。
山口は岩国医療センター (2645人)、 愛媛は市立宇和島病院 (1454人) が最多でした。
佐賀は唐津赤十字病院 (2130人)、 大分は新別府病院 (1933人) が最多でした。
厚生労働省 : 救命救急センターの評価結果 (令和5年) について
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。