海外ジャーナルクラブ
3ヶ月前
Kedhiらは、 大動脈弁狭窄症 (AS) および複雑または多枝冠動脈疾患 (CAD) を有する患者を対象に、 経カテーテル的大動脈弁留置術 (TAVI) +分画血流予備能 (FFR) ガイド下経皮的冠動脈インターベンション (PCI) と外科的的大動脈弁置換術 (SAVR) +冠動脈バイパス術 (CABG) を多施設共同非盲検無作為化比較試験TCWで検討。 PCI+TAVI (経皮的治療) のSAVR+CABG (外科的治療) に対する非劣性が検証された結果、 主要評価項目および死亡率で良好な結果が示されたことが明らかとなった。
主要評価項目 (治療1年後の全死因死亡、 心筋梗塞、 脳卒中、 臨床的理由による標的血管の血行再建、 弁の再置換、 生命を脅かす出血または後遺症が残る出血の複合) の発生率は、 経皮的治療群が4% (91例中4例)、 外科的治療群が23% (77例中17例) であった (リスク差-18.5、 90%CI -27.8~-9.7、 非劣性のp <0.001)。
このほか、 経皮的治療の外科的治療に対する優越性も示され (HR 0.17、 95%CI 0.06-0.51、 優越性のp<0.001)、 これは主に全死因死亡 (0% vs 10%;p=0.0025) と生命を脅かす出血 (2% vs 12%;p=0.010) によるものであった。
ITT解析に加えてper-protocol analysisでは、 各グループからプロトコルを逸脱しなかった患者のみが含まれる一方で、 as-treated analysisでは、 元の割り当て群に関係なく、 経皮的または外科的的治療を受けた患者が含まれています。
【NEJM】早期TAVR vs 経過観察 : 無症候性の重症大動脈弁狭窄症
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。