医師のためのLIFESTYLE特集
3年前
収入アップやスキル取得のため、 アルバイトを考えている医師は少なくないと思います。今回は医師のアルバイト事情について紹介します。
勤務医の就労実態と意識に関する調査(独立行政法人労働政策研究・研修機構)によると、 52.1%が2か所以上の勤務先で働いており、 医師の半数以上がアルバイトをしていることになります。
アルバイトができる医師は限られ、 初期臨床研修医や公立病院の勤務医は医師法や公務員法でアルバイトが禁止されています。そのほか、 勤務先によっては就業規則でアルバイトを禁止している場合もあります。
アルバイトは主に2種類で、 週1日や2日など勤務日を決める定期アルバイトと、 特定の日だけ働くスポットアルバイトがあります。アルバイト代は時給1万円前後が相場ですが、 勤務内容によって忙しさや報酬額が異なります。
診療科によって勤務先の違いもあるようです。整形外科や産婦人科、 麻酔科、 救急科などは3人に1人が3か所以上の勤務先で働いています。
麻酔科のように相対的に医師数が少ない診療科では、 フリーランスで活動する医師も多く、 常勤医のころ1400万円だった年収が2倍以上の3000万円になった例もあるようです。
診療科によって高額になりやすいアルバイトは様々です。医師のアルバイト求人を掲載する「民間医局」のホームページより、 給与額が高い求人を定期非常勤とスポットアルバイトで診療科別に並べてみました。
どの診療科も1回10万円を超える求人が多く、 自身の専門分野を生かすアルバイトが見つかるかもしれません。また診療科不問の求人も多く、 自身の領域を広げられるかもしれませんね。
高額な報酬とは別で、 医師のアルバイトとして人気なのは健診と寝当直(救急なし)です。これらは勤務内容の割に時給が高いと言われているからです。
健診は診察に比べて治療がないので、 業務内容の割に報酬が高いです。学校健診などの場合は半日で100人規模を診るので、 自身の向き不向きを見極める必要があるでしょう。
寝当直(救急なし)は医療施設によって異なりますが、 ほとんどが待機報酬であり、 報酬をもらいながら他の仕事をすることができます。
救急ありの当直(二次救急指定病院)は、 寝当直よりも時給が高く(相場6〜9万円)でさまざまな症例を見れることから、 専攻医(後期研修医)に向いているアルバイトです。
医師がアルバイトをする理由は収入を増やすこととスキルを高めることが主な理由に挙げられています。自身の健康を最優先に、 目的に応じたアルバイト選びをすることで、 医師としての経験値を高めることができるでしょう。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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