海外ジャーナルクラブ
2年前
Maらは, UK Biobankの登録者501,379名を対象に, 食品への食塩添加の頻度が早期の死亡や平均余命と関連するかどうかを検討. その結果, 食塩添加の頻度が高いほど, 全死因の早期死亡率および平均余命の低下と関連することが明らかとなった. 本研究は, Eur Heart J誌において発表された.
P for trend: 傾向検定ですね, 食塩を盛る量が増えるにつれてHRが有意に増加しているかを見ています.
P for interaction: 交互作用を見ています. サブグループ間で効果(HR)に差があるかどうかを見ています.
食塩添加の頻度に関する質問票に回答したUK Biobankの参加者501,379名が対象. 食品に食塩を加える頻度 (調理に使用する塩は含まない) に関する情報は, ベースライン時にタッチパネル式のアンケートで収集された.
中央値9.0年の追跡期間中に, 18,474人の早期死亡が記録された.
※P for trend<0.001
この関係は果物および野菜の摂取量が多い参加者よりも, 少ない参加者のほうが顕著であった (※P for interaction=0.02). 「全く使用しない/ほとんど使用しない」群と比較し, 「常時使用」群は, 50歳時の平均余命の短縮 (女性:1.50年, 男性:2.28年) と関連していた.
食塩添加の頻度が高いほど, 全死因早期死亡率および平均余命の低下と関連することが示された.
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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