HOKUTO編集部
13日前
2025年3月の『心不全診療ガイドライン2025年改訂版』 (編 : 日本循環器学会) 発刊に伴い、 HOKUTO編集部では同ガイドラインの改訂ポイントを紹介するコンテンツを配信中です。 また本年から、 循環器領域における最新トピック等について専門医が解説する新連載がスタートしました。 循環器の先生方向けに、 心不全の日常臨床に役立つ最新コンテンツをまとめてご紹介いたします。
3月28日、『心不全診療ガイドライン』2025年改訂版が日本循環器学会公式サイトで発表された。 最新版は、 欧米のガイドラインに加え、 2018年に日本循環器学会・日本心不全学会合同策定の『急性・慢性心不全診療ガイドライン (2017年改訂版 )』および『2021年JCS/JHFSガイドライン フォーカスアップデート版 急性・慢性心不全診療』の最新知見を取り入れて全面改訂されている。
2025年版では、 ステージ・左室駆出率(LVEF)分類の見直しや、 新たな治療薬・予防方針が示された。 また、 国内外の最新エビデンスを反映することに加え、 高齢者における心不全診療にも目が向けられた。 日本発のエビデンスや実臨床に即した情報も重視し、 エビデンスが不十分な領域においても、 社会的観点での臨床上の重要課題等が積極的に取り上げられている。
1心不全は非常にcommonな症候群であり、 どの診療科にも関わる一方で、 新しいエビデンスや治療薬などの発展が著しい疾患領域でもある。 心不全の分類と薬物療法について、 ガイドラインの改訂点を整理しながら実臨床で押さえておきたいポイントを紹介する。
心不全の原因となる基礎心疾患を診断・評価するとき、難しい点がいくつかあるものの、 心不全の最も主たる原因を考え是正することは、 適切な心不全診療を行う上で重要である。 心不全の原因となる代表的な5つの基礎心疾患について、 病歴と概念を中心に解説する。
慢性心不全に対しては早期に至適薬物療法GDMT (guideline-directed medical therapy) を確立することが重要と考えられている。また心不全の薬物療法を考える上で、 左室駆出率 (LVEF) における分類が重要である。慢性心不全 (HFrEF、 HFpEF、 HFmrEF) の薬物療法について解説する。
心不全は症状が出現し顕在化すると、 その後は増悪と寛解を繰り返すことが知られている。 急性心不全・慢性心不全の急性増悪の初期対応のために提唱されたクリニカルシナリオ (CS) 分類について解説する。
心不全の診療時において、 循環器内科医におすすめの医療計算ツールをご紹介します。
CPO 心拍出力 (cardiac power output)
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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