海外ジャーナルクラブ
4ヶ月前
Baughmanらは、 癌サバイバーを対象に、 米国がん協会 (ACS) の栄養と身体活動に関するガイドラインの遵守状況とその関連因子について横断研究で検討した。 その結果、 ガイドライン全てを遵守している割合は4%というガイドライン遵守状況に加え、 遵守率の高さに関連する因子が明らかとなった。 本研究はJAMA Oncolにおいて発表された。
ACSガイドラインの遵守率の調査ですが、 国籍、 収入、 同居家族の人数なども因子として検討すると大変面白いです。
米国がん協会 (ACS) の栄養と身体活動に関するガイドラインは、 癌サバイバーの罹患率および死亡率の低下を目的としているが、 ガイドラインの遵守状況は体系的に定量化されていなかった。 そこで本研究では、 癌サバイバーにおける生活習慣改善ガイドラインの遵守および遵守に関連する因子を評価することを目的とした。
行動危険因子調査システムのデータ*を使用して横断研究を行った。 なお、 調査前に癌治療を完了していた人を対象とした。
以下の項目に関するACSガイドラインの遵守
回答者数 : 1万20人
著者らは、 「この横断研究では、 癌サバイバーの4%がACSの推奨項目を全て遵守していた。 ガイドラインのアドヒアランスとその決定因子への理解が深まれば、 癌専門医や一般内科医が癌治療を終えた患者に勧告する際の指針になる可能性がある」 と結論で述べている。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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