メイヨークリニック感染症科 松尾貴公
3ヶ月前
メイヨークリニック感染症科 松尾貴公先生による連載です。 今回は 「メンティーとしての5つの心構え」 を解説します。
Take home message
前回は、 メンターをもつメリットについてお伝えしました。 それでは、 メンターとより良い関係を築くためには、 メンティーとしてどのような心構えが必要でしょうか?
メンター/メンティー制度は主従関係ではありません。 メンターが一方的に指導するのではなく、 メンティー自身が中心となり、 積極的にコミュニケーションを取ることが重要です。
疑問や相談したいことがある場合には、 自分から連絡を取るようにしましょう。
メンターとの時間を有意義にするためには、 相談内容を事前に整理し、 明確にしておくことが大切です。 話したいポイントや質問をあらかじめメールで共有したり、 口頭で伝えたりすることで、 限られた時間を効率的に使うことができます。
また、 自分が直面している悩みや考えを整理しておくことで、 メンターも的確なアドバイスを提供しやすくなります。
メンターは、 多忙な中で時間を割いてくれています。 そのため、 感謝の気持ちを忘れず、 時間を尊重する姿勢が大切です。
ミーティングを設定した場合には約束した時間に遅れないことはもちろん、 終了時間も守るよう心がけましょう。 万が一予定を変更せざるを得ない場合には、 早めに連絡を入れることで誠意を示すことができます。
メンターとの相談が終わった後には、 必ずお礼を伝えましょう。 アドバイスをもらえたことや忙しい中で時間を作ってくれたことへの感謝を具体的に伝えることで、 良好な関係が築けます。
メンターとの関係は一度きりではなく、 継続的なものです。 お互いが気持ちよく関係を続けられるよう、 コミュニケーションを大切にしましょう。
メンターの助言は非常に貴重ですが、 すぐにその全てを理解できない場合もあります。 そのようなときはしっかりメモを取り、 記録に残しておくことが重要です。 時間が経つことで助言の真意が分かることもあります。
また、 メンターも完璧な人間ではないため、 必ずしもすべての助言が正しいとは限りません。 それでも、 メンターの存在そのものに感謝する気持ちを持つことが大切です。
積極的な姿勢、 事前の準備、 そして感謝の心を忘れず、 メンタリングの機会を最大限に活かしましょう。
連載バックナンバー
第11回 : クレーム対応のコツ① 知っておきたい2つのギャップ
第12回 : クレーム対応のコツ② 円滑に進めるための4つのポイント
第13回 : クレーム対応のコツ③ 実践で活用できる4つのフレーズ
レジデントのためのビジネススキル・マナー
医師として成功の一歩を踏み出す仕事術55
本書では自分が失敗から学んできた社会人としての院内・院外で必要なマナーや、 医師としての心得、 自己成長を成し遂げていくために必要な仕事術を解説していきます。 特に若手医師の皆さんにこれらを少しでも早い段階で共有することにより、 医師としてのキャリアを成功させるためのお手伝いが少しでもできれば幸いです。
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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