海外ジャーナルクラブ
10日前

Kearnsらは、 単胎妊娠で分娩に至った産婦を対象に、 分娩時の硬膜外麻酔と新生児・小児のアウトカムの関連を、 全国規模の住民ベースコホート研究で検討した。 その結果、 分娩時の硬膜外麻酔と新生児の神経学的合併症の関連は認められなかった。 研究結果はBMJ誌において発表された。
使用したSMR02データベースには、 総分娩時間、 硬膜外鎮痛の具体的適応 (妊婦本人の希望か医学的推奨か)、 鎮痛開始時期・持続時間、 分娩前の胎児機能不全の重症度、 器械分娩・手術分娩の詳細な適応が記録されていません。
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分娩時の硬膜外麻酔が新生児の神経学的合併症をはじめとする新生児・小児の有害な転帰と関連するかどうかは明らかでない。
スコットランドの国民保健サービス (NHS) 病院を対象に、 NHSの行政データを連結した全国規模の住民ベースコホート研究を実施した。 対象は2007年1月1日~2019年12月31日に妊娠24週0日~42週6日の単胎妊娠で、 経腟分娩または予定外帝王切開により分娩した産婦49万5,695例だった。
主要評価項目は、 出生後28日以内に発生した新生児の神経学的合併症*とした。
49万5,695例のうち11万4,897例 (23.2%) が分娩時に硬膜外麻酔を受けた。 新生児の神経学的合併症は434例に発生し、 発生率は出生1,000件あたり0.9件 (95%CI 0.8-1.0) だった。
分娩時の硬膜外麻酔と新生児の神経学的合併症との間に関連は認められなかった (調整相対リスク0.87 [95%CI 0.68-1.12])。
その他の評価項目においても、 分娩時の硬膜外麻酔との関連は認められなかった。 調整相対リスクは、 その他の重症新生児合併症が1.17 (同 0.90-1.51)、 新生児敗血症が1.11 (同 0.90-1.37)、 生後5分Apgarスコア4未満が0.97 (同 0.87-1.09)、 生後28日以内の新生児死亡が0.81 (同 0.62-1.06)、 小児期の脳性麻痺が0.80 (同 0.60-1.06) だった。
これらの結果は、 ハイリスク妊娠と考えられる産婦や早産を含むサブグループ、 および異なる分娩様式にわたって一貫していた。
著者らは、 「分娩時の硬膜外麻酔は、 新生児合併症・死亡・脳性麻痺を含む新生児および小児に対する臨床的に重要な有害転帰のリスクとは関連しなかった。 これらの知見は重要な政策的意義を持ち、 分娩期ケアの安全な構成要素として硬膜外麻酔の提供拡大と公平なアクセスを支持するものである」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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