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9日前

Liらは、 進行HER2変異陽性非小細胞肺癌 (NSCLC) に対するHER2チロシンキナーゼ阻害薬 (TKI) と抗体薬物複合体 (ADC) の有効性・安全性を、 系統的レビューおよびメタ解析で検討した。 その結果、 統合客観的奏効率 (ORR) の推定値はTKIで高く、 特にYVMA挿入例でその傾向が顕著だった。 一方、 Grade 3以上の有害事象はADCで多かった。 研究結果はJ Thorac Oncol誌に発表された。
再構築データによるメタ解析のため、 脳転移、 HER2変異サブタイプ、 HER2標的治療歴などの患者背景を十分に調整できていません。
進行HER2変異陽性NSCLCでは、 HER2を標的とするTKIとADCがいずれも臨床的に意義のある活性を示し、 承認を得ている。 しかし、 その根拠は主に小規模な単群試験に基づいており、 両者を直接比較したデータはない。 どちらを優先し、 どの順序で用いるかについては、 臨床状況ごとにさらなる検討が必要とされている。
複数の医学データベースを検索し、 少なくとも1ヵ国で進行HER2変異陽性NSCLCに承認されたTKIおよびADCの有効性と安全性を評価した前向き試験を抽出した。 TKIとADCを直接比較した試験はなく、 両者の比較は試験横断的なものである。
主要評価項目はORRだった。 メタ解析には固定効果モデルを用いた。
解析には7試験の計916例が組み入れられた。 統合ORRは、 TKIで65% (95%CI 61~69%)、 ADCで57% (同52~61%) だった。
変異サブタイプ別のORRは、 Y772_A775dupYVMA挿入 (YVMA挿入) ではTKI 74% vs ADC 57%、 YVMA挿入以外のチロシンキナーゼドメイン (TKD) 変異では57% vs 60%、 TKD外の変異では31% vs 33%であった。
前治療との関係では、 ADC既治療例でTKIのORRが低下する傾向がみられた一方、 TKI治療後のADCの有効性は保たれる傾向にあった。
安全性については、 試験横断的な比較で、 Grade3以上の有害事象の発現率は、 ADCでTKIより高かった。
著者らは、 「特にYVMA挿入例での奏効率の高さ、 より良好な安全性、 TKI治療後もADCの有効性が保たれる点から、 進行HER2変異陽性NSCLCではHER2標的治療としてADCよりもTKIを先に選択することが望ましい可能性があり、 前向きな検証が求められる」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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