海外ジャーナルクラブ
21日前

Leらは、 乾癬の成人患者を対象に各種生物学的製剤の感染リスクをフランスの医療データベースを用いたコホート研究で検討。 その結果、 入院治療や外来治療を必要とする感染症を含む全般的な感染リスクはウステキヌマブとIL-23阻害薬で最も低かった。 研究結果はJ Am Acad Dermatolに発表された。
レセプトデータには臨床情報が含まれておらず、 評価対象は全身投与の抗感染症薬に限定されました。
乾癬の治療薬のうち、 比較的新しい生物学的製剤については、 感染リスクの評価が十分に実施されていない。 本研究は、 乾癬治療で用いられている生物学的製剤の感染リスクを、 入院管理を必要とする感染と外来管理を必要とする感染のリスクを両面から評価することを目的とした。
フランス国民健康データベース (2013~22年) を用いて、 乾癬の成人 3万9,669例を対象としたコホート研究を行った*。
生物学的製剤の新規使用例における以下のアウトカムについて、 最も多く処方されていた生物学的製剤であるアダリムマブ処方例を参照群として各生物学的製剤を比較した。
生物学的製剤への曝露中の入院管理を必要とする感染症の発生頻度は1,000人年あたり27.1件だった。 また、 全身投与の抗感染症薬の処方日数の割合の中央値は5.5% (95%CI 2.6-11.5%) と低かった。
アダリムマブ処方例を参照群とすると、 入院管理を必要とする感染症のリスクはウステキヌマブ、 セクキヌマブ、 リサンキズマブで低かった。 抗菌薬の初回使用までの期間はセルトリズマブ ペゴルで短く、 ウステキヌマブ、 グセルクマブ、 リサンキズマブで長かった。
2年間における抗菌薬の処方日数の割合は、 ウステキヌマブ、 セクキヌマブ、 イキセキズマブ、 リサンキズマブ、 チルドラキズマブで低かった。 一方、 IL-17阻害薬では抗真菌薬の処方日数の割合が高かった。
著者らは、 「生物学的製剤は全体的に低い感染リスクと関連していた。 生物学的製剤のなかでもウステキヌマブとIL-23阻害薬は、 入院および外来での管理を必要とする感染症が発生するまでの期間に基づく全体的な感染リスクが最も低かった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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