HOKUTO編集部
28日前
日本呼吸器学会は9月6日、 日本感染症学会・日本ワクチン学会との合同委員会による 「65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチンに関する考え方 (第6版) 」 を公式サイト上にて公開した。 本稿では第5版からの改訂ポイントを紹介する。
7月31日に開催された厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会において、 2024年10月から20 価肺炎球菌結合型ワクチン (PCV20) が小児定期接種ワクチンとして位置づけられる方針が決定され、 現在実臨床で用いられている沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン (PCV13) はPCV20に置き換わることとなった。 さらにPCV20は、 2024年8月に高齢者およびハイリスク者を適応として国内承認を取得した。 これらを受け、 改訂第6版が公表された。
1. PPSV23定期接種の積極的勧奨
今年度においても、 PPSV23による定期接種は、 65歳および60歳以上65歳未満で日常生活が極度に制限される程度の基礎疾患を有する者を対象として、 医学的観点で積極的に接種勧奨することが必要であるとされた。
2. 65歳以上への任意接種ワクチンの選択肢拡大
PCV20の高齢者およびハイリスク者に対する国内承認を受け、 PCV20は任意接種ワクチンとして使用が可能になったことから、 65歳以上の成人に対する任意接種ワクチンの選択肢が拡大した。
3. 連続接種ワクチンの変更
PCV13は今後PCV20に置き換わるため、 PPSV23既接種者および66歳以上のPPSV未接種者が必要に応じて連続接種を選択する場合は、 PCV15-PPSV23の順に接種を行うことが考えられる。
65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方 (第6版 2024年9月6日)
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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