海外ジャーナルクラブ
7日前

Mayerらは、 CDK4/6阻害薬+内分泌療法後に病勢進行または再発したER陽性/HER2陰性の進行乳癌患者を対象に、 経口の選択的エストロゲン受容体分解薬giredestrant+エベロリムスの有効性・安全性について、 標準内分泌療法+エベロリムスを対照に検証する第Ⅲ相非盲検無作為化比較試験evERAを実施。 その結果、 giredestrant+エベロリムス群の無増悪生存期間 (PFS) 中央値は、 ESR1変異例、 全体集団いずれにおいても、 対照群に比べて有意に延長した。 一方、 有害事象の発現率は両群で概ね同様だった。 試験結果はN Engl J Med誌に発表された。
ESR1変異腫瘍が55.5%と、 自然集団での想定頻度 (約40%) より意図的に多く組み入れられており、 一般化可能性に限界があります。
ER+/HER2-乳癌術後、 giredestrantがIDFSを改善 : lidERA試験
内分泌療法抵抗性には、エストロゲン受容体 (ER) 経路と、 ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ (PI3K)-プロテインキナーゼB (AKT)-哺乳類ラパマイシン標的タンパク質 (mTOR) 経路の関与が指摘されている。 giredestrantは前者、 エベロリムスは後者を標的とする薬剤である。
第Ⅲ相非盲検無作為化比較試験evERAでは、 CDK4/6阻害薬+内分泌療法による治療後に病勢進行または再発したER陽性/HER2陰性の局所進行または転移性乳癌患者を登録した。 373例が以下の2群に1:1で無作為化された。
主要評価項目は担当医評価によるPFS*であり、 ESR1変異例、 全体集団の順に評価した。
ESR1変異例(207例)のPFS中央値は、 giredestrant+エベロリムス群10.0ヵ月であり、 対照群の5.5ヵ月に比べ、 有意に延長した (ハザード比 [HR] 0.38, 95%CI 0.27-0.54, p<0.001)。
全体集団のPFS中央値は、 giredestrant+エベロリムス群8.8ヵ月であり、 対照群の5.5ヵ月に比べ、 同様に有意な延長が認められた (HR 0.56, 95%CI 0.44-0.71, p<0.001)。
有害事象はgiredestrant+エベロリムス群の98.9%、 対照群の96.8%に発現した。 主な有害事象は口内炎 (47.3% vs 48.9%)、 下痢 (26.9% vs 22.6%)、 貧血 (23.6% vs 21.0%) であった (いずれもgiredestrant+エベロリムス群 vs 対照群)。
著者らは 「CDK4/6阻害薬既治療のER陽性/HER2陰性進行乳癌において、 全経口レジメンであるgiredestrant+エベロリムスは、 標準内分泌療法+エベロリムスに比べPFSを有意に延長し、 その効果は主にESR1変異例において認められた。 有害事象の発現率は両群で概ね同様であった」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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