【Ann Intern Med】コロナ迅速抗原検査、無症状で3回、有症状で2回で最適化
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1年前

【Ann Intern Med】コロナ迅速抗原検査、無症状で3回、有症状で2回で最適化

【Ann Intern Med】コロナ迅速抗原検査、無症状で3回、有症状で2回で最適化
Soniらは、 新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の患者を対象に、 迅速抗原検査の性能を前向きコホート研究で検討。 その結果、 迅速抗原検査の性能は、 無症状の参加者が48時間間隔で3回検査した場合、 および有症状の参加者が48時間間隔で2回検査した場合に最適化された。 本研究は、 Ann Intern Med誌において発表された。 

📘原著論文

Performance of Rapid Antigen Tests to Detect Symptomatic and Asymptomatic SARS-CoV-2 Infection : A Prospective Cohort Study. Ann Intern Med. 2023 Jul;176(7):975-982. PMID:37399548

👨‍⚕️監修医師のコメント

本研究はデルタとオミクロンが流行していた時の研究結果なので、 さらなる変異を起こしてどうなるのかという懸念はありますが、 有症状48時間で2回というのは受け入れやすい結果です。

🔢関連コンテンツ

4C mortalityスコア

COVID-19入院患者の予後予測スコア

背景

新型コロナウイルスの無症状者および有症状者のスクリーニングにおける迅速抗原検査の性能は十分に確立されていない。

研究デザイン

対象

試験参加者7,361例のうち、 試験1日目に無症状でSARS-CoV-2陰性であった5,353例が解析対象となった。

  • 試験期間中にRT-PCR検査で1回以上陽性と判定されたのは154例であった。
  • 無症状:97例
  • 有症状:57例

方法

  • 48時間の間隔を空けて迅速抗原検査を複数回実施し、 RT-PCR検査用の鼻腔ぬぐい液も自己採取した。
  • 迅速抗原検査の感度は、 1回 (当日)、 2回 (48時間後)、 3回 (合計96時間後) の検査に基づいて測定された。
  • 検査開始が必ずしも経過日数 (DPIPP) 0と一致するとは限らない現実の状況に近づけるため、 指標となるPCR陽性からのDPIPPを変えて解析を繰り返した。

研究結果

有症状者の感度

迅速抗原検査による検査を48時間間隔で2回行った結果、 有症状者のDPIPP 0~6の感度は93.4% (95%CI 90.4-95.9%) だった。

無症状者の感度

無症状の参加者の中から1回目のテストで陽性が判明した人を除くと、 無症状者におけるDPIPP 0~6の2回目の検査の感度は62.7% (95%CI 57.0-70.5%) と低かったが、 3回目の検査では感度が79.0% (95%CI 70.1-87.4%) に改善した。

限界

参加者は48時間ごとに検査を受けた。 したがって、 これらのデータは48時間より短い検査間隔についての結論を支持するものではない。

結論

迅速抗原検査の性能は、 無症状者が48時間間隔で3回検査した場合、 および有症状者が48時間間隔で2回検査した場合に最適化された。

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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