El-Salhy Mらは, 過敏性腸症候群 (IBS) 患者125名を対象に, 糞便微生物移植の長期的な有効性と安全性を3年間の追跡調査で検討. その結果, 糞便微生物移植は高い奏効率と、 長期有効性を維持することが明らかとなった. 本研究はGastroenterology誌において発表された.
IBSに対する糞便微生物移植 (FMT) の長期的な有効性や有害事象の可能性は不明である.
<FMT後2年間>
<FMT後3年間>
ドナー糞便30g投与群, 60g投与群の奏効率はプラセボ群に比べ有意に高かった.
IBS患者に対する糞便微生物移植 (FMT) は長期的な高い有効性を示した. 有害事象はわずかで, 特別な治療を要さなかった.
👨⚕️監修医師のコメント Dose dependency (30gと60gを比較し, 60gの方がより高い効果を示している) も示していますし, その効果は確信的だと思います. いかに一般化できるかが今後の課題ですね.
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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