臨床試験データベース
12ヶ月前
粘膜下層への浸潤が疑われる食道扁平上皮癌患者において、 内視鏡的切除術 (ER) と選択的化学放射線療法 (CRT) の併用療法の効果を検討した単群の前向き研究JCOG0508の結果より、 ERと選択的CRTの併用療法の有効性が示された。
▼中間解析結果
▼追跡結果
粘膜下層への浸潤 (SM1-2) が疑われる臨床病期I期 (T1N0M0) の食道扁平上皮癌患者
176例に対し、 試験登録後30日以内にERを行い、 組織学的評価に基づき、 追加治療としてCRT*が29~70日以内に選択された。
主要評価項目:B群における3年全生存率 (OS率)
副次評価項目:全患者の3年OS率、 無増悪生存期間 (PFS) 、 有害事象 (ER、 CRT)
90.7%
全患者
92.6% (3年時) 、 90.9% (5年時)
B群
89.7% (5年時)
全患者
89.7% (3年時) 、 87.5% (5年時)
B群
86.2% (5年時)
ER
CRT
粘膜下層への浸潤が疑われる食道扁平上皮癌に対する、 ERと選択的CRTの併用療法の有効性が示された。 有効性は手術と同等であり、 低侵襲治療の選択肢として考慮されるべきである。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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