海外ジャーナルクラブ
1年前
Mazieresは、 MET変異 (エクソン14スキッピング) 非小細胞肺癌 (NSCLC) 患者を対象に、 MET阻害薬テポチニブの長期的有効性と安全性を第Ⅱ相単群試験VISIONで検討。 その結果、 テポチニブは強力で持続的な臨床活性を示し、 特に未治療例においては有効であることが明らかとなった。 本研究はJAMA Oncol誌において発表された。
N Engl J Med. 2020;383(10):931-943に報告されたVISION studyの長期アウトカム報告です。 こうなってきますとさらに長期の有効性と安全性も気になります。
MET阻害剤は最近、 MET変異 (エクソン14スキップ) NSCLC患者において臨床活性を示した。 しかし、 治療アプローチをさらに最適化するためには、 より長期間の追跡調査やより大規模な集団におけるデータが必要である。
MET変異 (エクソン14スキッピング) 進行/転移性NSCLC患者:313例
VISION試験のコホートAおよびCを登録
テポチニブ500mg (活性本体450mg) :1日1回投与
客観的奏効 (ORR)
奏効期間 (DOR)、 無増悪生存期間 (PFS)、 全生存期間 (OS)、 安全性
ORR:51.4% (95%CI 45.8-57.1%)
DOR中央値:18.0カ月 (95%CI 12.4-46.4カ月)
コホートCのORR、 mDORはコホートAと同等であった。
テポチニブはMET変異を有するNSCLC患者に強力で持続的な臨床活性を示し、 特に未治療の患者に有効であることを示した。 これはテポチニブの世界的な承認を支持するとともに、 臨床医が対象患者にこの治療法を実施することを可能にした。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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