新薬承認情報
4ヶ月前
国立がん研究センター東病院は8月8日、 同センター発ベンチャーのJmeesと共同開発した 「内視鏡手術支援プログラムSurVis-Hys (以下、 SurVis-Hys) 」 について、 内視鏡下子宮全摘術におけるプログラム医療機器として8月2日付で製造販売承認を取得したと発表した。 国立がん研究センター発ベンチャー企業による医療機器の承認取得は、 今回で2例目*となる。
rVis-Hysは、 内視鏡下子宮全摘術中に内視鏡映像中の尿管・膀胱部位をAIが解析・検出し、 候補領域を手術中にライトグリーン・ライトブルーに強調表示する。 これにより、 医師の尿管・膀胱の認識感度が向上し、 尿管や膀胱の損傷に起因する合併症リスクの低減が期待できる。
AIの教師データとして用いた内視鏡下子宮全摘術の映像データは、 国立がん研究センター東病院とJmeesが連携し、 NEXT医療機器開発センターの支援を得て全国40施設以上の医療機関から収集された。
今回の薬事申請に伴い実施された性能評価試験*では、 SurVis-Hysの使用により、 医師単独での認識感度と比較して医師の臓器認識感度が尿管で14.6ポイント、 膀胱で15.8ポイントと有意に向上することが示された。
また、 今後は子宮全摘術以外に対応可能なプログラムの開発も進行予定だという。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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