海外ジャーナルクラブ
2日前

Lipsonらは、 米国で承認された新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) ワクチンの有効性、 安全性、 急性呼吸器症候群コロナウイルス2 (SARS-CoV-2) 疫学について2025年8月以降に公表された新規論文155件を対象にシステマティックレビューを実施。 その結果、 変異株対応ワクチンは、 65歳以上の高齢者および成人 (18-64歳) における入院リスク低下と関連することが明らかになった。 新たな安全上の懸念は確認されなかった。 研究結果はJAMA誌に発表された。
対象期間が限定的であり、 COVID-19ワクチンの有効性・安全性に関するエビデンス全体を網羅したものではありません。
本系統的レビューは、 米国におけるCOVID-19ワクチンの有効性および安全性に関する新たな研究論文を対象にシステマティックレビューを行い、 重症化予防効果を検証した。
Cochrane Central Register of Controlled Trials・PubMed/MEDLINE・Embase・Scopusを用い、 2025年8月1日~2026年6月29日に報告された研究を検索した。 米国承認COVID-19ワクチンの有効性、 安全性、 急性呼吸器症候群コロナウイルス2 (SARS-CoV-2) 疫学について報告した研究を適格とした。
1万1,829件の文献から155件が適格と判定された*。
各シーズンの流行株に対応したCOVID-19ワクチンは、 高齢者 (65歳以上; ワクチン有効性 [VE] 53.0%、 95%信頼区間 [CI] 37.0-65.0%、 2025-2026シーズン) および成人 (18-64歳; VE 54.0%、 95%CI 1.0-78.0%、 2024-2025シーズン) いずれも入院リスク低下と関連した。
母体への接種は、 接種を受けた本人のCOVID-19に関連する救急外来/緊急診療の受診リスクの低下と関連した (VE 58.0%、 95%CI 24.0-77.0%)。 また、 妊娠期間中の接種時期にかかわらず、 接種後に出生した生後2ヵ月以内の乳児において、 COVID-19関連の受診減少と関連した (VE範囲50.0-54.0%)。さらに、 生後9ヵ月~4歳の児におけるCOVID-19関連の救急外来受診の有意な低下と関連した (VE 76.0%、 95%CI 58.0-87.0%)。
免疫不全の成人では、 基礎疾患などの要因に応じて、 ワクチン接種はCOVID-19の重症化 (ICU入室または死亡) リスクの低下と関連した (VE範囲 32.0-53.0%)。
3-5回接種した医療従事者は、 2回接種のみの者と比較して、 検査で確定診断されたCOVID-19の発症リスク (VE 41.0%、 95%CI 34.0-47.0%) および罹患後症状 (post-acute COVID-19 symptoms) の発現リスクの低下 (VE 57.0%、 95%CI 46.0-66.0%) と関連した。
特に注目すべき有害事象 (AESI) *の安全性プロファイルは、 既報のレビューと一貫していた。 初回接種の投与間隔延長に関する改訂指針に基づく研究では、 心筋炎または心膜炎リスクの増加は報告されなかった。
今回のレビューで新たな安全上の懸念は確認されなかった。
著者らは、「COVID-19ワクチンは、 乳児や妊婦を含む重症化リスクの高い集団においても、 入院やその他の転帰のリスク低下と一貫して関連していた。 新たな安全上の懸念は認められなかった」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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