インタビュー
9ヶ月前
久留米大学病院 (福岡県久留米市) は、 大学病院と市中病院の 「いいとこ取り」 ができる研修プログラムが魅力です。 臨床研修センター長の内野俊郎先生と、 内科専攻医 (腎臓内科) の山下真史先生に研修の特徴などを聞きました。
――研修の特徴は?
内野先生
「23診療科があり、 あらゆる分野の診療に携わることができます。 よくある疾患から珍しい疾患まで多岐にわたる症例に対応できますね」
「たすき掛けプログラムで、 2年次から地域の中核病院で研修できるのもを特徴です。 1年次は当院の内科や外科でアカデミックな裏付けのある基礎を学び、 2年次は一次救急・二次救急などの現場で臨床経験を積める仕組みです。 経験豊富な指導医から直接手技を学べるので、 大幅なスキルアップが目指せます」
「CommonDiseaseから大学病院ならではの希少な症例まで経験でき、 初期研修から専門研修までシームレスにキャリアプランを立てられます」
――研修の環境は。
内野先生
「研修医や指導する専攻医がハードワークにならないように、 勤務状況をきちんと管理しています。 例えば、 研修医の勤務時間が週40時間を超えないようにプログラムを組んでいます。 基本的に土日祝日は休みで、 有給休暇も消化できるため、 ワークライフバランスが取りやすいでしょう」
「研修後のキャリアパスについては、 一人ひとりの希望に沿った進路となるよう、 指導医などから手厚いサポートが受けられます。 結婚、 子育てを経験している女性医師などに相談もできます」
――研修先を久留米大学病院に決めた経緯は
山下先生
「私はいずれ総合内科専門医を取得するという目標があります。 そのため、 研修医での経験をそのまま生かせるような基幹病院を選びたいと考え、 当院に決めました」
――実際に研修をした感想は
山下先生
「研修医と指導医がチームを組んで診療する体制です。 研修医は基本的に指導医の指示に従いますが、 治療法の提案をすることもあります。 提案が採用されて自分で治療を進めていくこともあるため、 当事者意識を持ち、 真剣に患者と向き合うことができます」
「大学病院は手技をあまり学べないというイメージがありますが、 当院は高度救命救急センターを備えており、 ショック状態の患者に対する処置を行う機会もあります。 研修医が習得すべき技術は網羅できますね。 また、 指導医がとてもフレンドリーで、 気軽に相談できる環境です」
山下先生
「研修強度も自分で選べます。 『学びたい』『頑張りたい』と思えばあらゆる経験を詰めますし、 疲れたと思ったら負荷の少ないプログラムに変更できます。 自由度が高いのも魅力の一つです」
――オフの過ごし方は
山下先生
「友人と食事をしたり妻と過ごしたりしています。 『休日に完全に気を休めることはできないのでは』と不安に感じる人もいるかもしれませんが、 オンとオフを区別してプライベートを満喫できます」
――最後に医学生にメッセージ
内野先生 「症例数が多いので、 専門医資格を取得するという具体的な目標がある人に特におすすめです。 大学病院でありながら非常にアットホームな雰囲気も魅力で、 研修医同士はもちろん研修医と指導医の縦のつながりもあり、 診療科ごとの関係性も良好です。 一度実際に見学し、 この雰囲気を体感してみてください」
山下先生 「指導医は温かく優しい人ばかりです。 キャリアプランがしっかり固まっている人はもちろん、 進路が決まっていない人、 研修生活に不安を抱いている人にもオススメできる病院です」
▶久留米大学病院ホームページ
▶同病院 初期臨床研修センターホームページ
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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