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20日前

【Ann Intern Med】発症早期のCOVID-19外来患者、ニルマトルビル+リトナビル併用で入院・死亡リスクが減少

Dryden-Petersonらは、 発症早期のCOVID-19外来患者を対象に、 ニルマトルビル+リトナビル併用の効果をコホート研究で検討 (EPIC-HR試験) 。 外来でCOVID-19と診断された後の入院または死亡の全リスクは1%と低かったが、 ニルマトルビル+リトナビルはこのリスクをさらに低下させた。 本研究は、 Ann Intern Med誌において発表された。

📘原著論文

Nirmatrelvir Plus Ritonavir for Early COVID-19 in a Large U.S. Health System : A Population-Based Cohort Study. Ann Intern Med. 2022 Dec 13. doi: 10.7326/M22-2141.PMID: 36508742

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

サブグループ解析を見ますと、 結局はワクチン打っていない患者さんに効果がありそうですね。 救急現場ではいまだにワクチン打っていないCOVID-19患者さんを診療する機会が多いですので、 重症化リスクがある場合には投与を積極的に考えたいです。

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4C mortalityスコア

COVID-19入院患者の予後予測スコア

背景

EPIC-HR試験において、 ニルマトルビル+リトナビルは、 ワクチン未接種の早期COVID-19外来患者において、 入院または死亡を89%減少させることにつながった。 ワクチン接種を受けた集団におけるニルマトルビル+リトナビルの臨床的影響については不明である。

研究デザイン

対象

COVID-19を発症し、 ニルマトルビル+リトナビルの禁忌がない50歳以上の非入院成人患者:44,551名。

90.3%がワクチン3回以上の接種者

主要評価項目

COVID-19の診断から14日以内の入院または28日以内の死亡の複合。

研究結果

解析対象

対象者の28.1% (12,541名) にニルマトルビル+リトナビルが処方され、 71.9% (32,010名) に処方されなかった。

ニルマトルビル+リトナビル群の特徴

ニルマトルビル+リトナビルを処方された患者は、 高齢者、 併存疾患が多い、 ワクチン接種を受けているなどの傾向があった。

入院または死亡の複合転帰

  • ニルマトルビル+リトナビル処方群:0.55% (69名)
  • 非処方群:0.97% (310名)
調整リスク比:0.56、 95%CI 0.42-0.75

入院および死亡のリスク

ニルマトルビル+リトナビルを処方された患者は、 入院および死亡のリスクを低くしていた。

  • 入院:調整リスク比 0.60、 95%CI 0.44-0.81)
  • 死亡:調整リスク比 0.29、 95%CI 0.12-0.71)

限界

COVID-19ワクチン、 診断検査、 および治療へのアクセスの差による交絡が残存する可能性。

結論

外来でCOVID-19と診断された後の入院または死亡の全リスクはすでに1%と低かったが、 ニルマトルビル+リトナビルはこのリスクをさらに減少させた。

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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