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2日前

自治医科大学循環器内科学部門教授の苅尾七臣氏らの研究グループは、 高血圧または心不全の患者を対象に手首式血圧計で測定した夜間血圧と左室肥大の関連を観察研究 WISDOM-HMOD研究で検討した。 その結果、 夜間収縮期血圧 (SBP) の上昇が左室心筋重量係数の高値および左室肥大に独立して関連することが示された。 研究結果はHypertensionに発表された。
本研究のlimitationとして、 対象者の夜間収縮期血圧 (SBP) が比較的良好に管理されていたため (79.4%が夜間SBP<120mmHg)、 夜間SBPと左室心筋重量係数 (LVMI) または左室肥大 (LVH) との関連性を過小評価した可能性があります。
自由行動下血圧測定 (ABPM) で測定した夜間血圧は左室肥大や、 左室肥大が進行して起こる心不全などに関連することが知られている。 一方、 上腕式血圧計と比べて睡眠を妨げにくい手首式オシロメトリック家庭血圧計で測定した夜間血圧と左室肥大の関連については、 これまで明らかにされていなかった。
WISDOM-HMOD研究は、 現在進行中のWISDOM-Night研究の一環で行われた。 対象は、 2021~24年に登録された高血圧または心不全を有する患者1,218例。 平均年齢は67.2±12.0歳で、 男性が53.9%を占めていた。
本研究では7日間にわたって夜間血圧 (午前2時、 3時、 4時および就寝4時間後) と朝晩の血圧を手首式家庭血圧計 (HEM9601T、 オムロンヘルスケア) で測定した。また、 左室肥大の指標である左室心筋重量係数 (LVMI) を心エコーで評価した。
夜間SBP/DPBの平均値は110.5±13.0/63.5±8.8mmHgで、 70.4%が夜間血圧コントロール良好(120/70mmHg未満)だった。 心エコーで評価した平均LVMIは男性90.1±23.6g/m²、 女性80.3±19.3g/m²だった。
解析の結果、 夜間SBPの上昇は、診察室SBPおよび朝と晩の家庭SBPとは独立してLVMI上昇に有意に関連していた。
夜間SBPの上昇は、 男女いずれにおいても左室肥大のリスク因子であった (10mmHg上昇あたりのオッズ比は全体で1.36、 95%CI 1.15-1.60、 男性で1.54、 95%CI 1.19-2.00、 女性で1.27、 95%CI 1.01-1.58)。 この関連は診察室血圧や朝の家庭血圧を含む共変量とは独立して認められた。
著者らは、 「睡眠を妨げにくい手首式デバイスで測定した夜間家庭血圧は、 左室肥大およびその後の新規発症または再発の心不全を含む続発症の独立したリスク因子であり、 高リスクとなる夜間血圧の閾値は男女で異なることが示された」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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