海外ジャーナルクラブ
1年前
Shortらは、 新規診断の二次性急性骨髄性白血病 (AML) およびメチル化阻害薬 (HMA) による治療が不成功であった骨髄異形成症候群 (MDS) や慢性骨髄単球性白血病 (CMML) の患者を対象に、 アザシチジン、 ベネトクラクスにNEDD8阻害薬Pevonedistatを併用した際の有効性を第Ⅰ/Ⅱ相試験で検討。 その結果、 同3剤併用療法が、 AML、 MDS、 CMML患者において有望な活性を示すことが明らかとなった。 本研究はJ Hematol Oncol誌において発表された。
AMLにおいてアザシチジン、 ベネトクラクス、 Pevonedistatの3剤対アザシチジン、 ベネトクラクスの2剤のP2試験が行われていますので結果が期待されます。
Pevonedistatは、 ファーストインクラスの低分子NEDD8活性化酵素阻害薬であり、 AMLおよびMDSにおいて臨床活性を有する。 前臨床試験でアザシチジンやベネトクラクスとの相乗効果が示唆されている。
新たに二次性AMLと診断された高齢者、 またはHMA不成功後のMDSまたはCMML患者
AMLコホート:32例
アザシチジン75mg/m²静注 1~7日目
+ ベネトクラクス200~400mg経口 1~21日目
+ Pevonedistat 20mg/m²静注 1、3、5日目
MDS/CMMLコホート:8例
アザシチジン75mg/m²静注 1~7日目
+ ベネトクラクス200~400mg経口 1~14日目
+ Pevonedistat 20mg/m²静注 1、3、5日目
AMLコホート
MDS/CMMLコホート
グレード3/4の有害事象の発現
アザシチジン、 ベネトクラクス、 Pevonedistatの3剤併用療法は、 AML、 MDS、 CMMLを有する患者集団において有望な活性を示した。 この研究の結果は、 これらの疾患の治療法の新たな可能性を開拓するものであり、 今後の研究と臨床応用の方向性を示している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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